「医学部を語る〜全国編〜」イベントレポート(2017年夏実施)

国公立大の今後の入試変更点について

今後の入試の主な変更点をまとめました。2018年度入試の主な変更点は以下のようになります。

年度 大学・日程 項目 内容
18 東京 2次 面接を追加(外・国・数・理2・面に)
東京医科歯科 募集 15名→10名に5名減員
浜松医科 第1 新たに4倍で実施を予告
和歌山県立医科 2次 小論文を廃止(外・数・理2・面に)
鳥取 2次 理科2科目を追加(外・数・理2・面に)
山口 2次 理科は1→2科目に(外・数・理2・面に)
第1 新たに7倍で実施を予告
愛媛 第1 新たに20倍で実施を予告
熊本 セ試 生物は必須から選択に(物・化・生→2選に)

ここで特筆すべきは東京大学が面接を11年ぶりに課すことです。概要は下記の通りです。

東京大学理科三類の面接について
区分 内容
実施対象 前期日程試験(理科三類)第1段階選抜合格者を対象とする。
面接方法 10分程度の個人面接で、受験者の人間的成熟度、医学部への適性、コミュニケーション能力等を自由面接により評価する。点数化はせず、総合判定の判断材料とする。
実施日程 前期日程試験第3日目(2月27日)
9:00~17:00頃
面接時間 受験者1人当たり10分間程度とする。
面接資料 面接試験は、出願時に提出された次の資料に基づき実施する。
⑴ 入学志願票 ⑵ 調査書 ⑶ 志望動機等について本人が作成した文書

重要なポイントは「点数化せず」とされているところです。面接の出来が点数化される場合は、たとえ面接の評価が悪くても学科試験が良ければ合格になります。しかし東大はそうではありません。面接の評価を点数化しないということは、学科試験の点数が良くても面接が悪ければ不合格になるということです。したがって面接は重要視されていると考えて良いでしょう。