国公立大学医学部の一般選抜

※下記の内容は、2023年度入試の変更点(判明分)を反映しています。

一般選抜の概要

国公立大学の医学部医学科は全国に50校あります。

一般選抜(学校推薦型選抜や総合型選抜などの特別選抜を除く)は、「前期日程」と「後期日程」の枠組みで、募集人員を分割して入試が実施されます。前期は山梨大を除くすべての医学部(49校)が実施していますが、後期は3分の1以下の16校の実施にとどまっています。また、前期に対する後期の募集人員の割合はおおよそ10分の1です。ほとんどの医学部が前期に多くの募集人員を設定しているため大きく偏っているのが現状です。

国公立大学医学部の一般選抜(概要)

つまり入試のシステムとしては、前期・後期から各1校の受験が可能となっていますが、後期の実施大学数と募集人員の数から考えると、国公立大医学部志望者にとっては「前期」の勝負が非常に重要になると言えるでしょう。

入試教科・科目

国公立大学の入試は、1次試験として「大学入学共通テスト」、2次試験として各大学が実施する「個別試験」を受験することになります。

医学部を受験するためには、共通テストで5教科7科目の受験が必須となります(東京医科歯科大の後期のみ4教科6科目で受験可能)。これはすべての国公立大医学部の前期・後期に共通しています。

国公立大学医学部 入試科目の基本形

一方、共通テストを受験した後に待ち受ける各大学の2次試験(個別試験)は、前期と後期で試験の傾向が異なります。前期は「学科試験3教科(英語・数学・理科)と面接」の組み合わせが定番であるのに対し、後期は「小論文と面接のみ」を課す大学、または「面接のみ」の大学が大半となっています。

共通テストと2次試験の配点比率は大学によって大きく異なりますが、前期は2次試験の配点を高く設定している大学が多いのに対し、後期では共通テスト重視の大学が主流です。ちなみに、国公立大・私立大問わず医学部入試では「面接」が必須です。学科試験の成績が合格ラインを超えていても面接で不合格になってしまうケースもあるため、事前の入念な面接対策が必要です。

【前期】すべての国公立大医学部で2段階選抜の実施を予告

国公立大学には、各大学の2次試験の出願者から実際に受験できる者を共通テストの成績等によって所定の人数内に限定する「2段階選抜」という制度があります。この制度は、記述式問題が主体である学科試験の採点の精度を確保することや、面接試験の質を向上させることを目的としています。

「2段階選抜」は全ての大学・学部が実施するものではありませんが、医学部においては全大学で実施を予告しています。最終的な合否は共通テストと2次試験の合計点で決まるとはいえ、第1段階選抜を確実に通過するためにも共通テストの対策を怠ることがないようにしましょう。

第1段階選抜の条件・基準は大学によってバラバラです。最多のパターンは「募集人員に対する所定の志願倍率」ですが、志願者数は毎年変化しますし、志願倍率が基準を超えた場合でも実施を見送ることがあるなど、実際の実施状況は年によって変わります。昨年は実施されなかった大学が今年も実施されないとは限りません。国公立大医学部志望者は、「共通テストは目標点を確実に取る。取れないと2次試験に進むこと自体が危うい」という心構えで臨むべきでしょう。

国公立大学医学部の第1段階選抜(前期)