面接について
北大の面接について
北大の面接の配点は、2次試験配点75/525点で割合が高いとは感じないかもしれませんが、理科1科目の配点と同じと捉えると、配点の比重は重いと考えられるでしょう。
北大は面接点を受験生の希望者に開示しています。2016年度把握できている面接点の最高点と最低点の差は30点以上離れていました。これに対し、理科の必須科目である物理の得点差もほぼ同じ値でした。つまり、面接の点数と物理の点数が受験生の合否にもたらす影響力はほぼ同じだということです。面接の対策を疎かにしないことが重要だと言えるでしょう。
面接シート
北大の面接では、2次試験1日目の学科試験終了後に面接シートを記入します。
この面接シートは受験生から聞き取りしたものを元に作成したものです。毎年最後の「最近印象に残った〜」という項目が変わるのですが、2016年度は「サイエンス」でした。抽象的で、何を書けばよいか迷った受験生もいたようです。
対策としては、面接練習の際、実際に面接シートを書いてみるとよいでしょう。またどの大学についても言えることですが、受け答えについてノートに書いてみることが有効です。箇条書きではなく、自分の話し言葉で書くように練習していくことで、棒読みしている感じがなくなり、スムーズに話すことができるようになるでしょう。
札医大の面接について
2次配点100/700点で、北大と同様に、面接点は理科1科目の得点と配点が同じです。
札医は面接点を受験生に公表していません。ですが、2次の学科試験の成績開示データより平均点は80点前後と予想され、得点差は北大よりは小さく、学科試験の得点で面接点の差をうめることはできるかもしれません。ただ、2016年度入試より、「面接により医療人となるための適性を欠くと判断された場合は、総合点の成績に関わらず、不合格になる場合があります。」と言う文言が、選抜及び募集要項に追記されたことを考えると、医師になる心構えをしっかり持っておくこと、面接試験に向けての対策を怠らないことが不可欠でしょう。
旭医大の面接について
2次配点150/350点と実に約4割を占めるため、合否にもたらす影響は非常に大きくなっています。
面接点は開示され、開示の点数から満点が複数人いることが分かっています。それをふまえると、面接で差をつけられてしまわぬよう入念な対策が求められます。
旭医の面接の大きな特徴は北大・札医と異なり、集団面接であることです。面接ではまず課題が出され、自分の考えをまとめる時間が1分間与えられた後、グループで意見を出し合う形式で行われます。討論では制限時間中に全体の意見をまとめる必要は無いため、いかに議論を盛り上げられるか、いかに有意義な意見を出し合えるかという討論の様子が鍵となるでしょう。