「医学部を語る〜北海道編〜」イベントレポート(2016年夏実施)

推薦・AO入試

特徴として挙げられるのは、以下の4点です。

  1. 3大学とも、センター試験の受験が必要(基準点は後述)
  2. 北大AOと札医の推薦 地域枠は現役生のみ
  3. 札医と旭医は全て卒後の制約あり
  4. 札医は、どちらの方式も1つの高校2名以内。2枠の併願は不可。更に「特別枠」は、1浪まで出願が可能なため、主要校では別途校内選考が行われる場合もあります。

選考方法

北大と旭医は出願も早く、大学の学内選考も年内で、センター試験の結果を待っての合格発表になります。対して、札医は出願こそ12月頭ですが、センター試験後に第2次選考があるため、実質自己採点で基準点を越えた方のみが受けることになります。

北大の試験形式

センター試験の得点が810/900点(90%)以上という基準の厳しさに加え、第2次選考の化学と生物の内容に関する口頭試問も難しいと言われています。

札医の試験形式

推薦入試は、センター試験において675/900点(75%)以上が選考の基準点ですが、医学科を狙う受験生にとっては決して高い基準ではありません。まずは学校内で選ばれること、そして3題構成の総合問題(論文を読んで筆者の主張を明らかにし、自分の意見を論じる、医療系の統計資料の読み取りと計算、英文記事を読んで日本語で説明や英文で考えを述べる)の対策をしっかりとすることが大切です。

旭医の試験形式

いずれの入試もセンター試験の合格基準は75%以上ですが、AO入試では900/1200点以上という基準を設けた上で総合点に合算、推薦入試では675/900点以上という基準を合否の対象とするかの判定のみに利用という点で大きく異なります。

また、表記の上では同じ集団面接であっても、AO入試の集団面接は、紙やホワイトボードを使って課題をまとめるグループディスカッションと、グループで説明、実行役に分かれ実験を行う実技があり、コミュニケーション能力と情報処理能力が求められます。一方推薦入試の集団面接は、一般入試の集団面接と同じく提示された課題について自由討論するというものです。