面接について
北大の面接について
北大の面接の配点は、2次試験配点75/525点であり割合が高いと感じないかもしれませんが、理科1科目の配点と同じと捉えると、配点の比重は重いと考えられるでしょう。
北大は希望した受験生に面接点を開示しています。2017年度に把握できている面接点の最高点と最低点の差は30点以上離れていたため、面接によって合否が分かれることも十分に考えられます。志望動機や自身の長所をまとめておく等の基本的な面接対策を疎かにしないことが重要だといえるでしょう。
北大の面接の特徴として、2次試験1日目の学科試験終了後に行われる面接シートの記入があります。
この面接シートは受験生から聞き取りしたものを元に作成したものです。毎年最後の記述項目が変わるのですが、2017年度は「尊敬する歴史上の人物」でした。
試験本番で初めて記述して思うように書けなかったという事がないように、面接練習の際には実際に面接シートを書いてみて、記述に慣れておくと良いでしょう。
札医の面接について
札医の面接の配点は2次試験配点100/700点であり、北大と同様に、理科1科目の得点配点と同じです。
札医は面接点を受験生に公表していませんが、2次学科試験の成績開示データから2016年度までは合格者の平均点は80点前後と予想されており、得点差もそれほどないとみられていました。しかし、2017年度の最高点と最低点の得点差は25点前後とみられ、得点差が開き始めています。面接の対策の重要性が上がっているとも捉えられるでしょう。札医に対する志望動機・北海道医療枠の趣旨と性格の理解といった点は例年問われていますし、気になるニュースや自己PRも聞かれることが多い事項です。大学のアドミッション・ポリシーから札医についての理解を深めることや自身の長所をまとめる・世間の出来事にアンテナをはっておくといった基本的な面接の対策をしっかり行うことが重要になるでしょう。
旭医の面接について
旭医の面接の配点は2次試験配点150/350点と実に約4割を占めるため、合否にもたらす影響力は非常に大きくなっています。
面接点は開示されており、2017年度の開示を収集したデータから最高点と最低点で少なくとも60点の得点差があったことが分かっています。同じく2次試験の英語の得点差は39点でしたので、面接が合否にどれだけの影響力をもっているかが分かると思います。入念に対策をすることが求められるでしょう。
そうした特に対策の重要性の高い旭医の面接の大きな特徴は、北大・札医と異なり、集団面接であるという点です。面接ではまず課題が出され、自分で考えをまとめる時間が1分間与えられた後、グループで意見を出し合う形式で行われます。討論では制限時間中に全体の意見をまとめる必要はないため、いかに議論を盛り上げられるか、いかに有意義な意見を出し合えるかという討論の様子が鍵になります。意見の組み立て方や発信の仕方、他者の意見を理解し発展させていくこと等を、実際に練習することを通して学んでいく必要があるでしょう。