医学部医学科のアドミッション・ポリシー
医学部においては、医学部独自でアドミッション・ポリシーを定めている大学が多くあります。
アドミッション・ポリシーには大学が求める人材像が書かれています。内容をしっかり把握し、その対策をすることが重要です。例えば、浜松医科大学では、面接が始まる前にアドミッション・ポリシーを記載した用紙が配布され、その内容や自己の考え方について必ず質問されます。センター試験後の出願大学については良く対策を立てておく必要があります。
面接について
医学部では前期・後期とも、面接を課す大学がほとんどです。一般的に前期の面接では、医学部生としてふさわしいか否かを判断する「参考」とし、点数化する大学は少ないのですが、後期では点数化する大学が多くあります。例えば愛媛大学・後期は、小論文200点、面接100点としています。面接では、「医学を学ぼうとする目的意識や勉学意欲、自己認識、協調性、社会性などを総合評価する」としています。
広島大学・後期の面接は個別面接で複数の面接官がA~Dの4段階で評価します。以下は評価基準です。
- ぜひ入学させたい・・・25点
- できれば入学させたい・・・20点
- できれば入学させたくない・・・5点
- 入学させたくない・・・0点
後期は面接のみ100点満点です。なお、面接点が25点以下の場合は、総合点の順位にかかわらず不合格となります。
中国・四国地区総括
各大学の合格公表値より、センター試験の得点率は概ね90%です。
また、2次試験の得点率は75~80%です。センター・2次を合わせても約80%以上の得点率になっている大学も多く、2次試験も標準レベルの問題を中心に出題されていることがわかります。そのため、2次試験でも、取りこぼしのないよう、着実に点数に繋げることが重要です。2次試験の対策をするにあたって、自己採点と成績開示結果とのあいだに開きがあることを念頭に置いておかなくてはなりません。例えば、岡山大学では、英語が他学部に比べ厳しい採点になっているとの見方があるようですが、それは、英作文の出題が多いことによる採点のばらつきによるものと思われます。また数学の得点についても、自分の予想得点と開示得点に大きな差がある場合が多いので、注意が必要です。
2次試験は記述式のため、採点者にわかりやすい答案を作成することが大切です。答案が採点者と受験生を繋ぐ唯一のコミュニケーションツールととらえ、論理的に答案を書くことを心掛けましょう。