「医学部を語る〜全国編〜」イベントレポート(2016年夏実施)

選抜の基礎知識〈私立大〉

一般入試の選抜方法

一般入試の場合、1次試験では、多くの大学で英語・数学・理科2科目の筆記試験を実施します。この筆記試験を突破した生徒に対し、2次試験として、面接や小論文などが課されます。

また、センター試験利用入試を採用している私立大もあります。センター試験で課される科目は、国公立型(7科目型)や私立型(4 or 5科目)など、大学によりさまざまです。

一般入試の配点比率

私立大一般入試 学科試験の配点

私立大一般入試 学科試験の配点
※帝京大学は「英語・数学・理科1」型の場合。
※産業医科大学は2次試験の配点。

主要科目は英語・数学と考えがちですが、私大医学部の場合は国公立大に比べ理科の比率が非常に高く、なかには評価の半分を占める大学もあります。この点においては、理科にじっくり取り組める浪人生には有利でしょう。

現役生の場合、学校での進度が遅いなどの理由で、十分に時間を割けないことがあります。医学部現役合格を目指すなら、早めに理科に取りかかることが必須です。

2016年度受験者傾向

女子比率

概ね30%前後で、地方の国公立大医学部と同程度です。

浪人生比率

医学部では、他の大学・学部に入学した後に再受験を試みたり、社会人から一念発起したり、さまざまな経歴をもった受験生がいます。こうした受験者も含むため、既卒者の占める割合は大きくなっています。多くの大学で高くて7〜9割程度、低くてもおよそ6割は浪人生です。

大学 1浪 2浪 3浪 4浪以上 浪人計
慶應義塾 30% 6% 36%
慈恵医科 50% 8% 1% 4% 63%
日本医科 45% 22% 17% 84%
東京医科 38% 24% 9% 5% 76%
女子医科 46% 24% 3% 9% 82%
埼玉医科 40% 25% 12% 3% 80%
兵庫医科 35% 52% 87%
川崎医科 33% 23% 17% 17% 90%
産業医科 45% 20% 6% 9% 80%

2016年度 卒業年度別 浪人生比率(私立大)