「医学部を語る〜東北編〜」イベントレポート(2016年夏実施)

2016年夏、全国各地8つの会場にて、代々木ゼミナール・Y-SAPIX共催セミナー「医学部を語る」を開催しました。

医学部医学科全体の動向や今後の展望を分析した第1部全国編に続き、第2部として、各地の医学部に焦点をあて、近年の入試状況や対策等についてお話ししました。

東北地区の医学部入試は、大学ごとにセンター試験の科目、配点、2次試験の科目、配点が異なります。中にはセンター試験でほぼ合否が決まる大学もありますので、センター試験対策も疎かにできません。

センター・2次の両方でハイレベルな力が求められる東北大、東大や京大のように2次試験で国語を課す数少ない大学である山形大(前期)、さらには2次試験に理科を課さない秋田大(前期)など様々です。弘前大は2017年度入試から2次で理科を課さないことになりましたので、今後の志願者の動向に注意したいところです。

2016年度入試概況

2015年度と比較した2016年度志願者数・志願倍率は大学ごとに大きく異なり、前期日程では、山形大が前年比約43%増と大きく増加しましたが、これは2015年度の志願者が大幅に減ったための反動と考えられます(表1)。

後期日程でも、山形大が前年比67%増と大きな数字になっていますが、こちらも2015年度の志願者が大幅に減ったための反動増とみられます。

弘前大は年々一般入試の募集人員が減少している一方で、志願者数に大きな変化がなく、志願倍率は年々高くなっており、東北地区国公立大学の中では唯一、志願倍率が10倍を超えています。これは、医学部では2段階選抜の実施を予告する大学が多い中、弘前大では2段階選抜を実施していなかったためです。しかし、2017年度入試では、志願倍率が8倍を超えた場合に2段階選抜を実施することが予告されましたので、注意が必要です。

秋田大(後期)は募集人員こそ変わりませんが、志願者数・志願倍率は年々減少し、2016年度には倍率が10倍を割り込んで、9.8倍となりました。

表1 2014-2016年度の東北地区医学科の募集人員・志願者数・志願倍率

表1 2014-2016年度の東北地区医学科の一般入試募集人員・志願者数・志願倍率

なお、全国的には依然医学部人気は継続しており、来年度以降もこの傾向は変わらないと考えられます(表2)。

表2 2016年度 医学科志願者の対前年指数および志願倍率

表2 2016年度 医学科志願者の対前年指数および志願倍率

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