「医学部を語る〜首都圏国公立編〜」イベントレポート(2016年夏実施)

現役医学生からのアドバイス

「医学部を語る」では、現在国公立大医学部に通う2名の方に、学生生活や受験生へのアドバイスをお話ししていただきました。

横浜市立大学 医学部医学科 Kさん

医学部を目指した理由
高校生になって自分の将来のことを考え始めた頃、人と接する仕事や、困っている人を助ける仕事をしたいという漠然とした思いがありました。その後学年が上がり、自分の進路を具体的に決めなければならなくなった際、周りの人から医師を勧められました。医師は私の希望を叶える職であり、「医師になれば色々な人を助けられる」という周囲の言葉の後押しもあって、強い魅力を感じるようになり、医学部を受験することに決めました。横浜市立大学は、自宅から通えることや、国公立大学であったことから志望校にしました。
高校生のときに勉強面で気を付けたこと
苦手科目をつぶすことです。私は毎月、その時一番苦手な科目に対してノルマを定めて重点的に勉強し、苦手をつぶしていました。夏以降、理系科目の成績は伸びたものの、英語がなかなか伸びませんでした。その時は、毎日100単語覚える、解くスピードと処理能力を上げるために入試の時間よりも短い時間で問題を解くなど、自分で課題を設定して取り組んでいました。
学生生活について
医学生は毎日勉強に追われている、というイメージを持っている方が多いかもしれませんが、そのようなことはありません。たしかに1年の半分は入試間際の受験生のように勉強していますが、残りの半分は張りつめた勉強をせずに有意義に時間を活用することができます。その時間をいかに有効的に使って大学生活を送るのかが、医学生として過ごすにあたって重要なポイントだと思います。

千葉大学 医学部医学科 Kさん

医学部を目指した理由
私は幼いころ体が弱く、病院によく通っていました。当時、医師から適切な治療をしてもらったことで自分の体調が改善したことに嬉しくなったり、その様子を見た家族も喜んだりと、病院は私の中で良い印象として残っていました。高校生になって将来のことを考えた時、自分が昔お世話になった医師のように、患者だけでなくその家族も笑顔にできるような職に就きたいと考えて、医学部受験を決めました。
千葉大学を選んだ理由
千葉大学は、カリキュラムが緩やかで、かつ自分が興味のある東洋医学が学べるところに惹かれて志望校に決めました。東洋医学では問診が重視されており、自分が将来医師になった際、患者さんと接する上で役に立つ知識が得られると思い、興味を持ちました。
受験生へのアドバイス
私は英語と数学の力が圧倒的に足りていませんでした。秋以降は、センター試験対策や志望校の過去問を解くことに時間を割かれ、基礎固めをする時間をとることができずに苦労しました。英語や数学のような重要科目は早めに学習をして、夏までにしっかりと基礎を固めるようにしましょう。