関西私立編
私立大医学部の入試状況
国公立医学部と比べ、明らかに高倍率です。ただ補欠や辞退者数を公表していないので、この情報からは正確な倍率は分かりません。あまりこの数字に左右される必要はないでしょう。さらに後期試験に関しては、募集人員が非常に少ないことから、明らかに前期より厳しいと考えられます。
理科2科目で英語や数学と同じ配点がなされている国公立大に対し、私立医学部は理科の配点が全体のほぼ半分と非常に高くなっています。また、私立医学部は浪人生が合格者の多くを占めています。理科は一般的に現役生よりも浪人生が有利と言われているので、それが起因しているのかもしれません。現役で私立医学部を目指している方は理科の勉強を特に重点的に進めていきましょう。また近畿大の後期では数学と理科がマーク式から記述式に変更となり、合格得点率が大きく下がりました。
推薦入試とアドミッションポリシー
30年度より大阪医科大でも「建学の精神」入試が導入され、すべての関西私立医学部で推薦入試が実施されることになりました。国公立大より現役生であることを重視する傾向にあるので、出願資格を満たすようであれば受験を検討するのもよいでしょう。
なお、各大学のアドミッションポリシーについては公式サイトよりご確認ください。
大阪医科大学アドミッションポリシー
関西医科大学アドミッションポリシー
近畿大学アドミッションポリシー
兵庫医科大学アドミッションポリシー
私立医学部を受験するにあたり、「どのような人材を大学が求めているのか」は非常に重要な観点です。面接などで意見を求められることもあります。受験を考えている大学の基本理念やアドミッションポリシーはしっかり理解した上で試験に臨みましょう。
学費
私立医学部と学費は切っても切れない問題です。大学によっては、結果などで入学時の納入金が減額される場合もあります。詳しくは大学ホームページをご覧ください。
私立大医学部オープンキャンパス
国公立大とは異なり、事前申し込みを必要としない場合も多いです。夏休みを利用して、興味のある大学には足を運んでみましょう。