- Q. 医学部受験を決めた時期や目指した理由を教えて下さい。
- 医学部受験を決めたのは、中学3年の頃です。
学校の企画で有明のがん研究会を訪ねる機会があり、研究者の方が癌についてまだ解明されていないことが山ほどあると説明されていたことが印象的でした。
また、祖母を癌で亡くした経験もあり、癌医療の理想と現実の乖離を痛感しました。その後、腫瘍学分野についてもっと知りたいと思い、書籍や最新研究を精読しているうちに、自分も癌に苦しむ患者さんを助けたいと考えるようになりました。
- Q. 受験生の間、楽しかったことを教えてください。
- 学科試験の勉強が過酷で辛かったことは事実です。しかし、医学部特有の小論文や面接の対策をする過程で、AIと医療・救急医療問題・シーリング制度をはじめ、最新の医療ニュースについて友人、医学部の先輩、先生方や親と様々な議論を交わすことができました。
将来の職業に直結する問題について考える機会は、自分の視野をわずかながらでも広げられた良い思い出であり、楽しい経験でした。
- Q. 自分だけのこだわりの勉強法はありますか?
- 最初に入念な計画を立てて勉強するようにしていました。
新高3の春に、入試本番で目標点をとるためにはどのくらいの勉強量が必要か、問題集や数年分の過去問を参照することで大雑把に算出します。次に、模試や演習で浮かび上がった苦手分野を逐一リストアップし、演習時間を確保できるよう計画を立てます。
早めに計画を立てることで、効率的で見通しの良い受験勉強をすることができました。
- 医学部を目指す受験生へメッセージ
- 医学部を目指す方の中には、志望動機を話す際、具体的な体験が見当たらず困っている方が多いのではないでしょうか。2年連続で新型コロナウイルス感染症が猛威をふるっていますから、尚更そのような方が多いと推測しています。
そこで私は、興味のある医学系の本や医学研究について調べることを強くお勧めします。それらを調べるにつれ、知らず知らずの内に医師になりたいという思いが強くなり、すらすらと志望動機が言えるようになるでしょう。
次のページ:北海道大学 医学部医学科 M・Rさんへのインタビュー »