東京大学 理科三類 S・Rさん(北嶺高等学校 卒業)

Q.医学部受験を決めた時期や目指した理由を教えてください。
父親が医者だったこともあり、幼い頃から医師に憧れ、医学部に強い中高一貫校に入学しました。

中学時代はあまり進路のことは気にせず、定期試験の勉強と授業だけは真面目に取り組み、それ以外は学校生活を楽しんでいました。

高校生になり受験を意識し始めたとき、担任の先生に薦められた東大理三を含めて国立の医学部を目指そうと決めました。
Q.自分だけのこだわりの勉強法はありますか?
勉強において一番大切なことは、自分の力量を正確に把握することだと思います。基礎がないのに入試問題を解いても、解けない上に成長も見込めません。自分のレベルを認識した上で、弱点を克服するか、他でカバーするかが必要になります。

私はよく苦手分野を1~2日かけて集中的に潰していました。たとえば、朝一番に知識や公式を確認、少しずつ難易度を上げながら問題をたくさん解き、迷わずに解けるようになるまで仕上げる、という感じです。
Q.苦手科目とその克服のためにしたことはなんですか?
苦手科目は現代文と英語の長文読解でした。

夏までは他教科と並行して、語彙の増強に力を入れました。秋には1か月ほど他教科の対策を中断し、毎日問題演習・復習分析を繰り返しました。英語では同じ文章を何度も読み、速読力を鍛えたりもしました。

その結果として問題に慣れ、模試の点数も上がったので、その後は他教科の学習も織り交ぜながら、定期的にアウトプットしていました。
医学部を目指す受験生へメッセージ
当然ながら医学部入試は難易度が高いです。その上、医学部に入ると、他の学部に入る場合と比べて、早いうちに将来の職業を限定することにもなります。だから、模試の判定が悪くても諦めず、この先どんな困難があっても医師になるんだという強い意志が必要になってきます。

険しい道を乗り越えてこそ人間は成長し、いい医師になれるものだと思います。あなたが夢を叶えられるよう応援しています。