東京大学 K・Tさん(三重県立四日市高等学校 卒業)

Q. 医学部受験を決めた時期や目指した理由を教えてください。
医学部受験を決めたのは、高校卒業後です。医師になりたいという気持ちは小学生の頃から持ってはいましたが、研究者になって自分の好きな研究をしてみたいという気持ちもあった上に、医学部を出なければ医師になることができないということを初めは真剣に考えることができていませんでした。高校卒業後に自分の将来を見つめ直す機会があり、医学部に行って医師になると改めて決意しました。
Q. 自分だけのこだわりの勉強法はありますか?
電車通学の空いた時間に単語や例文などを頭の中でひたすら唱えていました。混雑した電車内では参考書などを取り出すのが難しいので、暗記したい箇所をあらかじめスマホで抜粋しておき、教科書の代わりとして活用しました。暗記は座りながらやっていると単調さのせいで次第に集中力が切れていきますが、自分や周囲の環境が動いている状況だと集中力を維持したまま暗記に取り組めました。
Q. どうやって勉強のモチベーションを維持しましたか?
受験は長期戦なので、大学に合格したいという気持ちだけでモチベーションを維持することは難しいと思います。私の場合、家族や先生などお世話になった人達の期待に応えたいという気持ちがモチベーションの維持に不可欠でした。プレッシャーを強く感じることになるため諸刃の剣ではありますが、自分の人生は自分だけのものではないと意識すると、嫌なことでも一生懸命になれます。
これから医学部を目指す人へ、メッセージをお願いします。
医学部受験は不安や重圧との闘いです。これを乗り切るためのおすすめの方法を二つ紹介します。一つ目は、支えてくれる人達への感謝の気持ちをしっかりと持つことです。独り善がりの努力は脆いです。二つ目は、大学合格を最終目標にしないことです。やりたいことが待っているのは合格の瞬間ではなく、そのずっと後のはずです。明るい未来を思い描いて頑張ってください。