国公立大学医学部の一般選抜

前期の配点比率

続いて、共通テストと2次試験の配点比率についてです。前期日程では、2次試験重視の大学が全体の約6割を占めていま大す。旧帝大をはじめとして、国公立大医学部の難関校は2次重視型の配点比率が多くなっています。

前期の約6割は2次試験重視である一方、配点が同じ大学は6校、共通テスト重視の大学は、3割以下の13校にとどまっています。

マークシート形式の共通テストと異なり、2次試験は記述形式が中心で難易度も高くなります。2次試験での高得点に自信のない場合などは、共通テスト比率の高い大学を中心に志望校を考えるのも一つの手です。【図表⑧⑨参照】

国公立前期の配点比率 ①
国公立前期の配点比率 ②

後期の配点比率

後期日程は前述の通り、2次試験は小論文や面接が主体で、共通テスト重視の配点比率が多くみられます。学科試験のある大学でも、旭川医科大と宮崎大は共通テスト重視の比率となっています。後期は共通テストの得点が合否を左右すると言えそうです。

後期で2次試験重視の配点比率を採用しているのは千葉大、山梨大、岐阜大、奈良県立医科大の4校のみで、すべて学科試験のある大学です。例年、2次試験での逆転合格を狙う受験生が集中し、高倍率となる傾向にあります。

なお、後期は全体的に高倍率の印象が強く、2021年度は志願倍率が17.4倍となっています。しかし、第1段階選抜、前期合格などによる多くの受験辞退者により実質倍率は3.3倍となり、前期の3.2倍と同水準まで低下しています。大学によって競争率にばらつきはありますが、共通テストで高得点を取り、後期の第1段階選抜を通過すれば、もう一度大きなチャンスが残っているということになります。【図表⑩参照】

国公立後期の配点比率

共通テスト英語のリーディングとリスニングの配点比率

センター試験における英語の素点(センター試験の配点)は、筆記200点、リスニング50点の合計250点で、それを200点満点に換算(筆記160点、リスニング40点)して選抜に利用する大学がほとんどでした。共通テストでは、筆記に代わるリーディングが100点、リスニング100点となり、各大学の選抜に利用する換算得点は、大きく3つのパターンに分かれました。

国公立医学部医学科全50校のうち、最も多いのはこれまで同様4:1に換算するパターンで、21校と4割を占めます。次に多いのが3:1の13校で、1:1の12校が続き、それ以外の4校はいずれもリーディング重視の配点となっています。素点通りの1:1は医学科全体の約4分の1にとどまる形となりましたが、センター試験以上にリスニングの得点が重要になってくることには違いありません。【図表⑪⑫参照】

国公立の共通テスト英語の配点比率 ①
国公立の共通テスト英語の配点比率 ②