私立大学医学部の一般選抜

※下記の各内容は、2023年度入試の変更点(判明分)を反映しています。

一般選抜の概要

私立大学の医学部医学科は全国で31校あります。

私立大では学校推薦型選抜や総合型選抜などの特別選抜を除くと「一般選抜」「共通テスト利用方式(共通テスト利用選抜/共通テスト利用枠)」が主な選抜方法となっています。

私立大学医学部の一般選抜(概要)

一般選抜の学科試験は、主な募集枠では「英語・数学・理科2科目」が必須の3教科4科目が基本です。例外は、帝京大の3(2)教科3科目、東海大の3教科3科目、金沢医科大(後期)、兵庫医科大(B:高大接続型)の2教科2科目の入試ですが、前者の2校は科目数が少ないことが例年の高倍率に結びついています。なお昭和大では、2021年度から数学に代えて「国語(現代文)」での受験も可能になっています。

共通テスト利用方式も、約半数の大学が実施しています。産業医科大は私立大で唯一、国公立大と同様の入試システムを採用しており、志願者は必ず「共通テスト」を受験しなければなりません。

私立大学医学部 入試科目の基本形

学科試験以外の選抜では、全大学で「面接」が必須で、「小論文」も大半の大学で課されています。医学部入試の場合、国公立大志望者は共通テストで国語が必須ですし、私立大でも小論文が必須の大学が多いため、国語力は不可欠と言えます。これは、将来医師となった際に患者さんやそのご家族、他の医療スタッフとのコミュニケーションを円滑に進めるためであり、また学会での発表や論文執筆なども業務として求められる場合があるためです。

一般選抜の入試科目・配点

前述の通り、帝京大、東海大、金沢医科大(後期)、兵庫医科大(B:高大接続型)以外は「理科2科目」の受験が必須です。そのうち「英語、数学、理科2科目」の各科目を均等配点とする大学が多く、全配点のうち理科だけで半分の配点を占める大学が約半数にものぼります。理科の配点が4割以上の大学も含めると、理科重視とされる大学は30校中25校を数えます。

私立医学部 1次試験の教科別配点比率(一般)

このように私立大医学部では理科が合否の鍵を握ると言っても過言ではありません。他学部と比べて、医学部志望者には浪人生が多い傾向がありますが、国公立大と私立大では私立大の方が浪人生の合格者割合が高くなっています。これは配点の高い理科対策の完成度の差も大きな要因と考えられます。

高難易度・高倍率の私立大医学部に現役で合格するためには、中高一貫校のような先取り学習を心掛け、数学や英語も含め高校2年生までに基礎的な内容を終えておくことが望まれます。