「2019東大入試状況」一覧
合格状況
合格者数についてもみてみましょう。志願者の内、書類選考での第1次合格者数は今回127人で、過去4回は149人→129人→135人→127人と推移しています。さらに、各学部の2次試験やセンター試験成績を総合的に判定した最終合格者数は、過去最少の66人(1年目からは77人→71人→69人→66人で推移)でした。4回とも全体では予定の募集人員の100人程度を下回っていますが、実状としては「東大の推薦入試合格者としてふさわしい者を、各学部の基準・判断により厳正に選考し合格させた結果」といえるでしょう。大学からも「志願者と同様に合格者も増やしたい。一方で、今回もふさわしい人材を選んだ自信があり、満足している。数は少ないかもしれないが、本当にいい人材が集まっている」とのコメントがありました。【図表⑯参照】
志願状況と同様に、合格率や定員充足率についても学部・学科によって状況は大きく異なります。合格率については、全体としては学部や年度によってバラつきがありますが、志願倍率の高い教養学部はいずれも合格率が低い傾向にあります。定員充足率についても、全体的に予定の募集人員未満の学部が多い中で、法・教育・理学部は概ね予定の募集人員を満たしています。合格者の選抜は各学部の選考方法・基準に委ねられていますので、年度によっても合格率(定員充足率)の高い・低いが生じています。【図表⑱⑲参照】