「2019東大入試状況」一覧
合格者の出身地割合
合格者の出身地割合の推移をみると、関東(1都6県)出身者の割合は2010~2016年度にかけて増加傾向が続いていました。その後は2017年度に一旦減少(関東全体で59.3%→57.4%、-1.9ポイント)しましたが、2018年度に59.7%(+2.3ポイント)と再び増加しました。今回の2019年度は59.2%と微減(-0.5ポイント)となっていますが、関東だけで合格者の約6割を占めるという状況です。大学としては女子や関東以外の合格者を増やすことで学生の「多様性」を促進したいという思いがありますが、このことの実現は「一進一退」の状況です。なお大学の分析として、「地方の受験生については、東京の大学に進学することに対して親が不安を感じている。また理系の受験生については、地元の医学部を志望する傾向がある。このようなことが東大へのチャレンジに影響しているようだ」とのコメントがされています。2013年度以降は志願者ベースでも出身地別割合が公表されています。この7年間のデータでみると、志願者ベースでの割合は概ね一定ですので、合格者での変化は、その年の各地区の合格率によって増減が生じています【図表⑬⑭参照】