推薦入試の合格者の内訳
合格者の内訳を出身地別・男女別・現浪別でみてみましょう。1校からの推薦人員が最大2人までの制限があることからも、関東以外の合格者と女子の合格者は一般入試前期よりも割合が高くなっています。この点について大学からは、「多様性の促進という意味でもうまくいっていると評価する」とのコメントがありました。女子比率は今回が過去最高の42.4%(1年目からは37.7%→38.0% →42.0%→42.4%で推移)でした。
なお、今回の4回目については志願者ベースでも地域別・男女別の内訳が公表されていますので、各内訳を志願者と合格者それぞれで比較してみましょう。最初に地域別では、東京が志願者18.4%に対して合格者19.7%でした。同様に、東京以外の関東は志願者22.2%に対して合格者24.2%、関東以外は志願者59.5%に対して合格者56.1%でした。続いて男女別では、男子が志願者約55%に対して合格者57.6%、女子は志願者約45%に対して合格者42.4%でした。今回の数字を見る限りでは、東京や関東と男子のほうが、関東以外と女子よりも合格率が高くなっています。
大学からは「関東以外や女子が増えて欲しいのは確かだが、関東や男子を排除する気もまったくないし、均等・公平に選抜したい。全国から自信をもってチャレンジしてくれることで多様性がさらに高まることを期待する」とのコメントがありました。【図表⑳参照】