「2019東大入試状況」一覧
合格者の現役生・浪人生の割合
合格者の現役生・浪人生の割合をみてみましょう。全科類の合計ではこの10年間も大幅な変動はなく、現役:浪人の比率は概ね2:1となっています。【図表⑥⑨参照】
ただし科類別でみると、現役・浪人の割合には特徴があります。最難関の理科三類では例年と同様に、現役生の割合が最も高くなっています。2019年度のデータでみると、前期日程の合計では現役生の割合は66.6%ですが、理科三類は77.3%が現役生で、前期合計での現役割合を大きく上回っています。ただし、志願者の段階から現役割合が高いということではありません。理科三類の志願者中の現役生は44.4%となっており、志願者よりも合格者において現役割合が高くなっていることがわかります。また文科についても、現役割合が最も高いのは最難関の文科一類の74.0%です。こちらも志願者ベースでの現役割合は60.9%ですので、志願者よりも合格者において現役割合が高くなっています。また今回は前の項目でも述べた通り、1浪生の多くが合格可能性を求めて文科一類や理科三類から流出し、これによって文科一類と理科三類で現役生の占有率が高くなりました。【図表⑥⑩参照】