卒業年度別の合格率
次に、卒業年度別の合格率(合格者数/志願者数で算出)をみてみましょう。2019年度の前期日程の合計では、現役生の合格率が33.1%、1浪生が38.4%、2浪生等が9.2%となっています。全体では1浪生の合格率が最も高くなっていますが、理科三類では状況が異なり、現役生の合格率41.7%が1浪生の32.0%を大きく上回っています。前回の2018年度の合格率は現役生と1浪生の合格率がほぼ「横並び」でしたが、1浪生の中で理科一類・二類への流出が多く、結果として現役生の合格率が39.0%から41.7%に上昇し、占有率も74.5%から77.3%に上昇しました。文科一類も現役生の合格率は前回と同様ですが、1浪生の合格率は39.3%から32.3%に低下し、また占有率も26.2%から23.8%に低下しています。代わりに文科二類では、1浪生の合格率が35.4%から37.7%に上昇し、占有率も28.0%から33.0%に上昇しました。その他の科類については1浪生の合格率が高く、特に理科一類では48.0%にも達しています。大学からの成績開示によって前年の自分の得点が把握できるため、再チャレンジも功を奏しているようです。【図表⑪参照】