一般選抜・共テ利用方式で複数回受験できる大学は約7割
次に、1大学における複数受験についてです。
一般選抜の中で複数の方式・日程を設定している大学は15校、1次試験に試験日自由選択制を導入している大学は4校あります。
また、一般選抜と共通テスト利用方式で併願が可能な大学は17校あり、上記と合わせると全体の約7割にあたる23校で複数回の受験が可能ということになります。そのうち順天堂大、愛知医科大、大阪医科薬科大など13校では3方式以上の併願(複数受験)が可能です。
一方、慶應義塾大や東京慈恵会医科大などの8校は、1つの受験方式・日程のみとなっています。
共通テスト利用方式は4教科以上が多数派
続いて、共通テスト利用方式(共通テスト利用選抜/共通テスト利用枠)を実施している17校の必要教科数をみてみましょう。
一般選抜は「英語・数学・理科2科目」の3教科4科目が定番ですが、共通テスト利用方式では「国語」を含む4教科以上を課す大学が多くなっており、約1/3にあたる6校が、国公立大と同様に「英語、国語、数学、地歴公民、理科」の5教科受験を必須としています。
2024年度入試より、これまで「英語・数学・理科2科目」で受験可能だった獨協医科大が新たに国語(現代文のみ)を課すと公表しました。これにより一般選抜と同様の3教科で受験できるのは5校のみとなりました。
また、共通テスト利用方式を実施しない大学は14校となっています。
私立医学部の6年間の学費
最後に私立大学の学費についてです。
最後に私立大学の学費についてです。私立大医学部の傾向として、入試の難易度と学費が概ね「反比例」の関係にあります。6年間にかかる学費の総額は、全大学の平均で3,000万円を超えており、国立大学(約350万円)の約9倍に相当する金額です。ただし、私立大医学部の学費はそれぞれの大学によって金額に大きな差があり、2,000万円以下の大学もあれば、4,000万円を超える大学もあります。
国際医療福祉大は、一般生(特待生などを除く)の学費が6年間で1,850万円と、私立大の医学部では最も低い金額が設定されています。
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