出身地別割合

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出身地別割合

この10年間について合格者の出身地割合の推移をみると、関東(1都6県)出身者の割合は2016年度まで増加傾向にありました。それ以降は、2017年度に減少、2018年度に再び増加、そして2019・2020年度は連続の減少と不規則な動向にあります。大学としては多様性促進のために、女子や関東以外の出身者を増やしたいとの意向があります。女子割合は20%を超えない状況ですが、関東以外の割合については今回の2020年度が6年ぶりの43%台となるなど、近年増加の兆しも見えつつあります。なお、2013年度以降は志願者ベースでも出身地別割合が公表されています。この8年間でみると志願者ベースでの割合は2015年度以降概ね一定ですので、合格者での出身地別割合はその年の各地区の合格率によって変化しています。【図表⑭⑮参照】

【図表14】前期日程<合格者>の出身地割合の推移
【図表15】前期日程<志願者>の出身地割合の推移

それでは出身地別の合格率(合格者数/志願者数で算出)をみてみましょう。全国平均では例年30%強ですが、地区別で合格率が最も高いのは近畿地区で、この3年間はいずれも40%前後と全国平均を大きく上回っています。近畿地区からは学力の高い受験生、合格に自信のある受験生が多く出願し合格している傾向がみてとれます。

東京都内の合格率は近畿地区と比較すると低く、2018・2019年度は全国平均から1~2%程度高い位の水準でしたが、今回の2020年度は全国平均とほぼ同様の32.9%にとどまりました。また東京以外の関東地区6県は東京よりもさらに低く、概ね28%の合格率となっています。【図表⑯参照】

【図表16】合格者の出身地別合格率(18〜20年度前期日程)(合格者数/志願者数)