男女別割合

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男女別割合

合格者中の女子割合は全科類の合計で前回よりも1.7%上昇し、今回の2020年度は19.1%となりました。近年は2017年度で20%に迫る状況でしたが、その後の2年間は連続の下降でした。女子学生向けの住まい支援(家賃補助)制度を導入するなど大学としても様々なアプローチで女子学生の増加を図っており、2020年度は3年ぶりの上昇となりましたが、女子割合は今回も20%未満となっています。

全体では19.1%の比率ですが、科類別にみると女子割合には特徴があります。前期日程では最も高いのが文科三類の33.4%ですが、最も低いのは理科一類で10.0%にとどまっています。女子割合は高い順に文三>理二>文一の序列が多く、この10年間でも7回が該当しますが、今回の2020年度は上位3つを文科が占めたことが注目点です。

2016年度に開始された推薦入試では出願の段階で「1校当たり男女各1名まで」という規定があるため、一般入試と比べると女子割合は高くなります。過去5回は37.7%→38.0%→42.0%→42.4%→45.2%で推移しており、推薦入試においては女子割合の増加が続いています。なお次回の2021年度からは、出願の段階で「男女各3名以内(合計4名まで、同一学部(医学部医学科については各学科)へは男女各1名以内)」という規定に変更されます。この変更によって、推薦入試の男女別割合がどのように変化するのかが興味深い点です。

また志願者ベースでの男女別データも公表されていますので、志願者と合格者による男女別合格率(2019・2020年度の2年分)をみてみましょう。全体としては2年とも男子の合格率が高く、一般と推薦入試の合計で2019年度は男子が33.4%・女子が26.3%、また2020年度は男子が33.4%・女子が29.9%という状況です。ただし男女の合格率の差は2019年度が合計で7.1%もあったのに対し、2020年度は推薦入試で女子(44.0%)が男子(40.8%)を上回るなど、合計では3.5%の差となりました。【図表⑥⑫⑬参照】

【図表6】20年度合格者数等
【図表12】合格者の女子割合
【図表13】男女別の合格率(19・20年度)(合格者数/志願者数)