「2018東大入試状況」一覧
合格状況
合格者数についてもみてみましょう。志願者の内、書類選考での第1次合格者数は今回135名で、過去3回は149名→129名(-20名)→135名(+6名)と推移しています。さらに、各学部の2次試験やセンター試験成績を総合的に判定した最終合格者数は、1年目の77名→71名(-6名)→69名(-2名)と推移しています。3回とも全体では予定の募集人員の100名程度を下回っていますが、実状としては「東大の推薦入試合格者としてふさわしい者を、各学部の基準・判断により厳正に選考し合格させた結果」といえるでしょう。大学からも「志願者と同様に合格者も増やしたい。一方で、合格者は本学の推薦入試の趣旨に合致する人材であり、満足している」とのコメントがありました。【図表⑯参照】
出願状況と同様に、合格率や定員充足率についても学部・学科によって状況は大きく異なります。合格率については、この3年でみると農学部と薬学部の高さが目立つのに対し、志願倍率の高い教養学部はいずれも合格率が低い傾向にあります。定員充足率についても、全体的に予定の募集人員未満の学部が多い中で、法学部と理学部は3回全てで、また教養学部は今回初めて予定の募集人員を満たしています。合格者の選抜は各学部の選考方法・基準に委ねられていますので、ここまでの状況を見る限りですが、合格率(定員充足率)の高い学部と低い学部に色分けされつつあります。【図表⑱⑲参照】