「2018東大入試状況」一覧
2018年度の志願者数
2018年度の志願者数は、前期日程の合計では2017年度よりも141人、率にすると1.5%の増加で、直近の6年間(2013年度以降)では最多の志願者数(9,675人)となりました。この10年間の推移でみると、最初の4年間(2012年度まで)は前期の合計で概ね9,800人から10,000人の範囲で推移していましたが、2013年度以降は概ね9,300人から9,400人程度の志願者数に落ち込みました。理由としては、受験人口総数の減少や難関大学を敬遠する安全志向などが考えられます。安全志向については次の項目でも述べますが、第1段階選抜の不合格を回避するために東大以外の他大学に出願している傾向や、地方からの受験生減少の影響も伺えました。
ただし前回の2017年度からは、志願者数は増加に転じています。2年前の2016年度に9,200人台まで減少した前期合計の志願者数は、前回の2017年度に前年比+2.8%となり、続く2018年度も前述の通り+1.5%の連続増加となりました。次の項目にもある通り、第1段階選抜も全6科類で実施され、人気復活の傾向です。
2016年度からは後期の募集が廃止され、代わって推薦入試が実施されています。推薦入試の志願者数は、募集人員100人程度に対し、合計の志願倍率は3回とも2倍を切る状況です。【図表①②参照】