一般選抜 現浪別割合

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「2024東大入試状況」一覧

志願者・合格者の現役割合は過去10年で最高だった昨年度からほぼ横ばい

2024年度一般選抜における現役生の数を見ると、志願者は6,407人で割合は67.9%、合格者は2,194人で割合は73.3%でした。

2024年度 一般選抜 現浪別入試状況

志願者の現役割合は昨年度からやや減少したものの、過去10年で昨年度に次いで高い結果です。また、2浪生等の志願者数が昨年度から増加し、過去10年で最多となりました。

一方、1浪生の志願者数は昨年度から減少し、過去10年では志願者数・占有率ともに最小で、浪人生全体では昨年度に次いで少ない志願者数でした。

共通テスト初年度である2021年度入試から共通テストに出願する浪人生の減少が続いていますが、それが東大の志願状況にも影響しているとみられます。ただし、今年度は新課程入試前最後の入試でしたが、共通テストの平均点上昇もあってか、浪人生も強気に出願するケースが少なくなかったかもしれません。

合格者の現役割合も志願者と同様に過去10年で昨年度に次いで高い結果でした。2021年度以降、合格者の現役割合は70%を超える結果が続いており、現役生中心の入試であることがうかがえます。

一般選抜(前期) 現浪別志願者・合格者

卒業年度別の合格率を見ると、昨年度と比べて現役生と1浪生が低下、2浪生等が上昇となりました。今年度は昨年度よりは力のある2浪生等が多く出願したと考えられます。

また、例年1浪生の合格率が最も高く、今年度もその状況が続いています。ただし、現役生と1浪生の差は2021年度以降小さくなっています。過去10年で最も差が開いた2016年度(9.5%差)などと比べると、2022年度はやや差が開いたもののそれ以外は3%未満にとどまっており、今後は現役生が最も高くなることも考えられそうです。

一般選抜 現浪別合格率[全体]

文科合格者の現役割合は過去最高に。
文三・理二は現役生の苦戦が続く

文理別に状況を見てみると、文科では志願者・合格者ともに現役割合が上昇する一方で、理科では志願者・合格者ともに現役割合が低下し、文理で対照的な結果となりました。文科合格者の現役割合は最高値を更新し、約4分の3が現役生です。理科合格者も昨年度から下がったとはいえ過去10年で2番目に高い結果です。

一般選抜 文理別現浪割合

文科の合格率は、昨年度に現在の募集人員となった2008年度以降で初めて現役生が1浪生を上回りましたが、今年度は1浪生が上昇し再び現役生よりも高くなりました。ただし、その差は小さく、2020年度以前と比べて状況は変わってきていることがうかがえます。

理科の合格率は、1浪生優位の状況が続いていますが、こちらも過去10年で見るとその差は小さくなっており、文科と同様に相対的に現浪差の縮小傾向が続いています。

一般選抜(前期) 文理別現役生・1浪生合格率

さらに科類別に志願者の現役割合を見ると、文科は文二>文三>文一という序列となりました。文二が最も高くなるのは過去10年で8回と、文一・文三と比べて現役生が集まりやすくなっています。

理科は例年と変わらず理一>理二>理三という序列ですが、理三が上昇し過去10年で最も高くなった一方、理二は減少し理一との差がやや大きくなりました。

合格者の現役割合では、文科は文二>文一>文三という序列でした。一昨年度に約80%にまで達した文一が2年連続で低下した一方、文二・文三はともに上昇しどちらも過去20年で最も高くなり、文三は初めて70%を超えました。

理科は理三>理一>理二という序列で、2020年度を除いて過去10年同様の結果です。理三は2021年度以降80%を超えており、志願者と対照的に現役生が多数を占めています。

一般選抜(前期) 科類別現役割合[志願者・合格者]

科類ごとの合格率を見ると、文二・理三は現役生が最も高くなりました。理三は例年現役生が最も高くなりますが、文二は過去10年で2021年度以来2回目です。

一方、近年は現役生が最も高くなることが多かった文一は1浪生が現役生を上回り、文三も現役生と1浪生の差が昨年度より拡大する形になりました。そのほか、文三・理三を除いて2浪生等が昨年度から上昇しました。

一般選抜 現浪別合格率[科類別]

また、過去10年の現役生の合格率の推移をみると、文科では文三が最も低いことが多く、理科では理二が常に最も低くなっています。志願者の多寡によって合格率は上下しますが、他科類と比較して合格最低点が最も低いことが多い文三・理二では現役生苦戦の状況が続いていると考えられます。

一般選抜(前期) 科類別現役生合格率