一般選抜 現浪別割合

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現役生志願者数は過去10年で最高、現役割合上昇の一方でやや苦戦

2022年度一般選抜における現役生志願者は6,430人となり、過去10年で最も多くなりました。少子化による受験人口減少の中にあって、現役生の東大人気は変わらず高いようです。現役割合も67.6%で昨年度の66.7%から上昇し、こちらも過去10年で最も高い数値でした。一方で、浪人生等の志願者数は、昨年度に次いで過去10年で2番目に低くなっています。

一般選抜(前期) 現浪別志願者数・現役割合​​

センター試験から共通テストに変更となった昨年度、共通テストに出願した浪人生総数が大きく減少し、今年度もさらに減少しました。その状況が、東大志願者の現役割合にも表れているとみられます。浪人生等志願者のうち、減少しているのは1浪生で3年連続の減少となっている一方、2浪生等は昨年度から微増しました。

2022年度 一般選抜 現浪別入試状況

合格者全体の現役割合も昨年度から上昇していますが、71.8%→71.9%と志願者での割合の上昇幅ほど大きくはありません。志願者の現役割合よりも合格者の現役割合が高いことから、現役生の合格率(合格者数/志願者数)が浪人生等より高いことがわかりますが、昨年度よりは低くなったこともうかがえます。

一般選抜(前期) 現浪別合格者数・現役割合

実際に2022年度の卒業年度別の合格率(合格者数/志願者数)を見ると、一般選抜全体では現役生が33.5%、1浪生が37.6%、2浪生等が8.9%となりました。

例年1浪生の合格率が最も高いのですが、昨年度は現役生と1浪生との差は2.6%までに縮まっていました。しかし今年度、過去3年上昇が続いていた現役生の合格率が低下に転じた結果、その差は4.1%となり、現役生と1浪生の差が再び拡大しました。

一般選抜 現浪別合格率[全体]

理科の現役受験生が苦戦か。文一・理三は現役優位が続く

文理別の状況を見てみると、文科全体では志願者・合格者ともに昨年度から現役割合が上昇し、1浪生の割合が低下しています。対して、理科全体では志願者・合格者ともに現役割合が低下する一方で、1浪生の割合は志願者では減少しているものの合格者では増加しています。昨年度に比べると、特に理科で現役生が苦戦したことがうかがえます。

一般選抜 現浪別割合[文科]
一般選抜 現浪別割合[理科]

2022年度の文理別の合格率を見てみると、文科では現役生が34.2%、1浪生が36.5%とその差は2.3%である一方、理科では現役生が33.1%、1浪生が38.2%とその差は5.1%でした。過去10年で見れば文科・理科ともに現役生と1浪生の差は小さくなっているので、相対的に現浪差の縮小傾向は続いていますが、文科と理科でやや状況が異なっています。

一般選抜(前期) 現役生・1浪生合格率推移

さらに今年度の科類別の志願者状況を見ると、文科の現役割合は昨年度に続き文二>文一>文三という序列となりました。文一の現役割合は3年連続で上昇しています。理科は例年と変わらず理一>理二>理三という序列ですが、理三は2浪生等の割合が上昇し、全科類で唯一昨年度から現役割合が低下しました。

一般選抜(前期) 志願者現役割合推移

合格者の現役割合では、文科は文一>文二>文三という序列となりました。過去10年で見ても概ねこの序列となっています。理科は理三>理一>理二という序列で、これも過去10年で2020年度を除いて同じ序列です。

志願者の序列と異なり文一・理三が最も上位であるということは、文一・理三の現役受験生は他科類よりも合格率が高く、少数精鋭の受験生層であると言ってよさそうです。

一般選抜(前期) 合格者現役割合推移

実際に今年度の科類ごとの合格率を見ると、文一・理三は昨年度に続き現役生の合格率が最も高く、それ以外の科類は1浪生の合格率が最も高くなっています。昨年度から現役生の合格率が上昇したのは文一のみで、その他の科類は軒並み低下しました。文二は昨年度過去10年で初めて現役生が1浪生を上回りましたが、今年度は再び逆転する結果となっています。

一般選抜(前期) 現役生合格率推移