2022京大入試状況「特色入試」

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志願者・合格者ともに昨年度から減少、定員割れの学部・学科は過去最多

導入から7年目を迎えた2022年度京都大学特色入試は、法学部後期日程を除くと、全体の志願者が494人、合格者が95人で倍率は5.2倍となりました。志願者・合格者ともに昨年度よりも減少しましたが、合格者の減少幅が志願者よりも大きかった分、倍率は上昇しています。

全体の志願者は2018年度以降500人を超える数で推移していましたが、今年度は500人を下回りました。コロナ禍以前の課外活動等の成果を提出することができた昨年度の受験生と比較すると、今年度はコロナ禍による課外活動等の制限が長期に渡ったことで、出願を諦める受験生が多くなったのかもしれません。

経済学部は、特色入試導入以降、毎年最多の志願者数を維持していましたが、今年度は-32人と大きく減少し、理学部[数理科学入試]を下回る結果となりました。

特色入試志願者・合格者・倍率推移​

最終合格者数についても、昨年度は過去最多でしたが今年度は大きく減少し、導入初年度である2016年度に次いで少ない数となりました。理学部[数理科学入試]でも初めて合格者が募集人員を下回るなど、定員割れとなった学部・学科数も過去最多です。また、農学部食品生物科学科は、昨年度に続き2年連続で合格者が0人となりました。

2022年度特色入試実施状況​

最も倍率が高かったのは、合格者が1名だった農学部資源生物科学科(20.0倍)です。これまでは理学部[数理科学入試]が最も高い倍率となることがほとんどで、今年度も17.3倍と高倍率でしたが、それを上回る結果となりました。

そのほか、農学部資源生物科学科と同様に合格者が1名だった工学部地球工学科(11.0倍)や医学部医学科(8.0倍)なども高い倍率となっており、一般選抜の倍率が2~3倍程度であることと比較すると、狭き門であるといえるでしょう。逆に工学部工業化学科(1.7倍)は一般選抜と同様に低倍率にとどまる結果となっています。

また法学部は、京都大学で唯一後期日程にも入試が実施されています。特色入試と区分されていますが出願日程や試験の形式は一般選抜の後期日程と同様であり、例年多くの志願者が集まっています。

特色入試 法学部(後期日程) 志願者・志願倍率推移​

今年度の志願者は360人で昨年度よりやや減少しましたが、倍率(志願者数/合格者数)は16.4倍と例年同様高くなりました。ただし、後期日程は前期日程での合格等により、実際の受験者数は大きく減ることになります。今年度の実質倍率(受験者数/合格者数)は2.3倍と、特色入試導入以降最も低い数字になりました。

特色入試 法学部(後期日程) 受験者・実質倍率推移​

2023年度特色入試では工学部の論文試験が廃止

2023年度の特色入試では、募集人員や試験の実施方式にいくつか変更が予告されています。

2023年度特色入試選抜方法の主な変更点(経済学部・工学部)

まず経済学部では、試験の実施方式が総合型選抜から学校推薦型選抜へと変更され、「文系型入試」と「理系型入試」の2区分に分割されます。一般選抜では2009年度から「理系」という入試区分が追加され「文系」と「理系」に分かれましたが、特色入試でも同様の形になります。ただし、募集人員は現在の25名から変わらず、「文系型入試」が15名、「理系型入試」が10名と配分されます。

また、経済学部の特色入試は2015年度まで実施されていた「論文入試」を引き継ぐ形で2次選考で500点の論文試験が課されていましたが、2023年度からは論文試験は課されず、文系型・理系型それぞれで提出書類と共通テストの成績を総合して合格者が決定されます。

経済学部以外では、工学部の地球工・建築・工業化学科の募集人員が増加、物理工・電気電子工・情報・工業化学科の各高校からの推薦人数上限が1名から2名に変更、などの内容が予告されています。

2023年度入試では、今年度大きく志願者が減少した経済学部や低倍率にとどまる工学部工業化学科などで、どのような影響がみられるか注目です。

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