東京大学理科一類合格 K.Oさん(巣鴨高校卒業 代々木ゼミナール)

大学生活はどうですか?
学業にもサークルにも全力投球の日々

1・2年生のときは駒場キャンパスで外国語の授業をはじめ、自分の興味のある理系科目をたくさん履修していました。なかでも脳科学の授業が一番印象的で、そこで学んだことは非常に有益で現在の学びにまでつながっています。

大変だった授業を一つ挙げるとすると、ALESS(アレス)ですね。端的に言うと英語で科学論文を書く授業なんですが、私が入ったクラスではグループでマジカルアイ(立体視)と視力回復の関係について実験を行い、結果を英語で発表しました。高校時代から英語は苦手な科目の一つだったのでとても苦労したことを覚えています。

英語の論文を読んだり書いたりするのはもちろん初めてだったのですが、今3年生になって振り返ると貴重な経験だったと思っています。3年生となり学びの拠点が本郷キャンパスに移ってからは、統計学や経済学、プログラミング、生産システムなど文系・理系の枠組みにとらわれない、幅広い学問分野を学んでいます。

サークルはテニスサークルに所属していて、実は今の大学生活の大部分がサークル活動によって占められています(笑)。週に3・4回の練習に加えて、月に1〜2回のペースでみんなで集まったりイベントを開いたりしているんですが、本当にサークル活動は楽しいです!先輩や後輩とのつながりもできますし、そのなかで履修する授業や将来の進路選択などについて情報交換ができるのはとてもためになります。実際、進学振分けで進学する学部学科を決定するときにも、まわりの友人の考えもたくさん聞いてさまざまな影響を受けました。

大学生活はどうですか?
専門課程での学び、そして大学院進学について

私の進学した工学部システム創成学科は、文系・理系の交錯する領域を扱うことが多いのですが、私にとってはそこが一番のおもしろさを感じるところですね。具体的には社会のシステム、例えば経済の流れなどを数学的に(数理モデルを用いて)分析することにより、いかにして世の中をより効率的に動かすかといったことを学んでいます。現在3年生ですが、将来は大学院への進学を考えているところです。東大では、教養学部前期課程・進学振分けという仕組みがある分、専門を学ぶ期間が短いともいえるので、もっとじっくり時間をかけて専門領域を勉強していきたいと考えています。

後輩へ一言!

最終的に成功しようがしまいが後悔の無いように勉強してほしい。この一言に尽きます。自分が可能な最大限の努力をすることができればどのような結果になろうとそれをしっかりと受けとめることができるはずです。

私の場合も、自分のベストを尽くして最後まで頑張りぬいたという自信があったからこそ、当日自分の目で合格発表を見に行くことができたのだと思います。

東大受験という大きな勝負に胸を張って立ち向かえるよう、日々怠らず努力を積み重ねていきましょう。