受験勉強についてどのような工夫をしていましたか?
授業を徹底的に活用する
高校1・2年生のときの受験勉強は、高校2年生までに基礎を固めて高校3年生から応用に取り組むという大まかな構想はありましたが、今になって考えれば高校2年生まではほとんど計画も立てずに学習を進めていたと思います。
そのような中、高校2年生の冬、自分の勉強に対する姿勢を大きく変えるきっかけとなった出来事がありました。
冬期講習で講師から「4月からずっと教えているのに、何にも身についていないんじゃないか?」という非常に厳しい言葉をいただいたんです。「これじゃまずい!やり方を変えていかなければ」という危機感・焦りが芽生えましたね。講師からの叱咤激励を受け、自分の中で何かが劇的に変わった気がしました。
その直後の1月からは勉強の取り組み方を根本から見直しました。具体的には、授業でわからなかったポイントを重点的に学習し、その後ある程度時間をおいてから解き直して復習・確認する、ということを徹底するように心がけました。授業を軸に学習を組み立てることで勉強における良いリズムが生まれ、知識の定着など学習効果は飛躍的に高まったと思います。
受験勉強についてどのような工夫をしていましたか?
数学の学習について
テキストの問題(類題)で解けた問題・解けなかった問題に分け、わからなかったポイントを明確にしておくことが大切です。どこでつまずいたのかを忘れずにチェックしておき、授業では先生の解説を聞いて理解に努める。
さらに2〜3週間後にノートを見ずに解き直す。そこでも解けなかったらまた2〜3週間あけて同じ問題を何度も何度もくり返す。このような反復練習によって問題の解法パターンを一つずつ身につけていきました。
このサイクルを怠ることなく貫き、計画的にコツコツ努力できたことが自信にもつながりました。
受験勉強についてどのような工夫をしていましたか?
2次試験対策について
過去問演習とこれまで受けた模試の見直しを行っていました。特に後者については、「模試の復習は3回する」ことをルールとして必ず守っていましたね。
3回復習するというのは、
① 受験直後に解答解説を見ながら復習
② 成績返却後に自分の答案をもう一度見直す
③ 直前期にさらにもう一度見直しをする
ということです。模試は受けたままにしていては意味がありません。徹底的な復習をして有効活用すべきです。
東京大学の2次試験に向けて日ごろから気をつけていたのは、時間配分と記述論述対策(本番を想定して書くこと)です。東大入試の対策はこの二つに尽きると私は思います。
まず、東大入試は問題量に対して試験時間が短いので常に時間を意識し、普段の勉強でも時間を区切って取り組むようにする。そして毎回の予習の段階からしっかりとした答案を書くつもりで問題を解くことです。日常的に「書く」意識を持っておくことが、後々の記述論述対策の土台となります。
また、そうして実際に書いた答案については、講師に添削してもらうことが重要です。第三者に見てもらわないと気づかない弱点は誰にでもあるものです。遠慮せずに講師の添削をフル活用しましょう。