一般選抜 男女別状況

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一般選抜の男女別入試状況

志願者の女子占有率は、データが公表されている2019年度以降ではわずかに低下しているものの3年連続で20%を超えていますが、2021年度の結果を見ると、文科平均が27.0%であるのに対し理科平均は15.8%と文理で大きな開きがあります。最高は文三の36.2%、最低は理一の10.4%と、科類によっても大きく異なっています。

合格者の女子占有率はアップダウンを繰り返しながらも直近は2年連続で上昇し、2021年度は一般選抜で初めて20%に達しました(厳密には19.98%)。概ね志願者の占有率に近い数値ですが、文三や理三など差がある科類も見られます。

2021年度は全体の合格率は男女ほぼ同率で大きな差はなく、文科は女子、理科は男子の合格率が高くなりました。ただし、文科では文一で男子が、理科では理二で女子が上回っています。また、文三と理三では他の科類に比べて男女の合格率の差が大きいなど、科類によって状況が異なっています。

【資料4】2021年度 一般選抜 男女別入試状況​​
【資料5】一般選抜 男女別志願者数・合格者数比率​

過去10年の科類別合格者女子占有率を見てみると、序列は文科が文三>文一>文二、理科が理二>理三>理一で一定していますが、女子占有率が相対的に低い文二、理一には上昇傾向がみられます。特に理一は、2020年度には過去10年で初めて女子占有率が10%に達するなど、近年優秀な女子が徐々に理工系にも進出していることがうかがえる状況です。

【資料6】一般選抜 女子占有率推移[合格者]​​

志願者数における女子占有率が公表された2019年度以降の3年間で男女別の合格率を比較すると、男子が横ばいである一方、女子は2年連続で大幅な上昇を見せ、今年度は拮抗しています。前述の科類別合格者状況等も合わせて見てみると、優秀な女子が文理を問わず積極的に東大入試に臨んでいる状況と言えそうです。

【資料7】一般選抜 合格率推移​