一般選抜 最終合格者

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一般選抜の最終合格者最低点

今年度の文科の最終合格者最低点は文二が最も高く、文二>文三>文一という序列となりました。一昨年度、2001年度以降初めて文二が文一を上回りましたが、今年度は、第1段階選抜予告倍率に届かないほど文二に志願者が集まっていないにもかかわらず、僅差ながら再び上回っています。また、文一が文三をも下回り文科で最も低い点数になったのは2001年度以降初めての事です。

これまでは文一>文二>文三というのが文科の序列の定番で、稀に文二と文三が入れ替わる程度でした。文科最難関と言われてきた文一ですが、様相に変化が見られつつあるようです。ちなみに、東大は最終合格者の科類別平均点、最高点も公表していますが、平均点と最高点の序列については文二>文一>文三と、文一が文三を上回っています。

理科の最低点は例年と同様に理三>理一>理二という序列になりましたが、昨年度と比較すると理二は横ばい、理一は上昇、理三は低下と状況が異なっています。理科の序列は上記が定番で、数年に一度のペースで理一と理二が入れ替わる形ですが、今年度までは7年連続で理一>理二という状況が続いています。

【資料1】2021年度 一般選抜 第2次学力試験実施状況​
【資料2】2021年度 一般選抜 最終合格者最低点​​​

共通テストの重要性

東大では、共通テスト:2次試験の配点比率が1:4と2次重視であるため、東大対策といえば2次対策が重要であるイメージが強いかもしれません。しかし、第1段階選抜を通過するためには共通テストで一定の得点率を超えなければなりません。

過去の結果から平均値(2001年度~2021年度の文科、理科のセンター試験・共通テスト合格最低得点率の単純平均。第1段階選抜が実施されなかったケースを除く)を見てみると、文科では約72%、理科では約77%の得点率が必要となるように、最初の関門である第1段階選抜に向けても共通テストをおろそかにはできません。そして、共通テストは第1段階選抜に関わるだけでなく、最終的な合否をも少なからず左右します。

【資料3】第2次学力試験で必要となる得点

資料③は、共通テストの得点率を仮定し、最終合格最低点に到達するために2次試験で必要となる得点を一覧にしたものです。共通テスト得点率によって必要になる2次試験の得点を比較してみると、共通テストにおける5%、すなわち素点である900点満点中の45点が、2次試験における5~6点に相当することがわかります。

さらにもう少し細かく、共通テストの1点がどのような価値のものか見てみましょう。例えば2021年度の理一の場合、合格者最低点333.2667点に対し最高点は456.3333点です。つまり、理一の合格者1,122人が、最低点と最高点の差である123.0666点の中に存在するということです。これを単純計算すると、1点の中に約9.1人がひしめいていることになります。一方、共通テストの得点は110/900に圧縮されるので、最終の合否判定では1点が0.122…点に換算されます。以上から、計算上では共通テストの1点の中には約1.1人いることになり、大まかに言えば、共通テストで1点多くとるごとに1人のライバルを追い抜くことになります。

しかし、これは最低点から最高点までの間に平均的に合格者が分布していると仮定した場合の話で、実際は合格者最低点近辺にはより多くの受験生が存在していることが推測され、共通テスト1点の中に1.1人の数倍~十数倍の受験生がいると思われます。つまり共通テストで1点多くとることで順位が十数位上がる可能性もあり、共通テストの1点が合否を分けることもありうるということです。

東大合格を勝ち取るためには2次試験の対策はもちろん大切ですが、共通テストに対しても気を緩めず、1点でも多く得点することを目指しましょう。