2020年度医学部入試変更の留意点(西日本国公立大)

2次重視の大阪大

大阪大医学部医学科は、2020年度入試よりセンター試験と2次試験の配点比率を変更します。2次試験の配点600点が1,500点となり2次試験の比重が75%に高まります。京都大医学部がセンター試験250点、2次試験1,000点なので、配点比率はこれに近づくことになります。あわせて、第1段階選抜は「センター試験900点満点中630点以上で約3倍」に変更され、2016年度入試の基準に戻ります。

大阪大医学部医学科 入試変更点

過去5年間の大阪大医学部の合格者平均得点率を見ると、センター試験は2015年度以降92%前後の高い水準で安定しています。2次試験はその年の問題難度にもよりますが、70%以上の得点率が合格ラインの目安と言えるでしょう。工学部の合格者得点率が55%前後であることを考えると2次力の強い受験生が集まっていることがわかります。

大阪大 合格者平均得点率(一般前期)

2021年度の新入試で大阪大は「論理的思考力・判断力・表現力を評価できるような問題を出題」するとしています。どの程度の高度な記述式問題が出題されるかはわかりませんが、次年度より医学部の2次配点が高まることで、質、量ともに2次試験重視の方向に動いていることは間違いないでしょう。