先輩インストラクターに聞く「春の学習の進め方」

経済学部2回生 Y.Aさん

1.高3の春頃は、受験に対してどのような意識を持っていましたか。
そうですね、高1の頃からすでに志望校は決まっていて基礎固めはある程度進めていたので、高3の春には京大の問題を確認して、どのような対策をしたらよいか考えていました。京都大学の問題は英数国ともに他の大学とは少し異なる形式で出されるので、きちんと基礎が定着したら専用の対策をすることが重要だと思います。
2.志望校に向けて早くから準備を進めていたのですね。どの教科も早めに基礎が完成できていたのでしょうか。
上述の通り、英数国の3科目はすでに基本問題は解けるように勉強を進めていました。しかし、二次試験の社会科目として選択した日本史に関しては、覚えることが苦手ということもあり、ずっと逃げて対策を後回しにしていました。まあ、その尻拭いを夏にせざるを得なくなってしまったのですが…。
3. この時期にしておいてよかったことや、しておけばよかったと思うことなどはありますか。

おそらくこれから受験生になる皆さんは耳にタコができるほど言われていると思いますが、受験で大事なのは基礎固めです。自分も3年生の春までに主要3教科の基礎事項を定着させていたことが、その後の受験勉強に大いに役立ちました。本当にしておいてよかったと思っています。

一方、対策が遅れてしまった日本史は、もっと早めに準備しておけばよかったと思っています。本格的な勉強を夏から始めたので、受験レベルの問題に取り組めるようになるまでとても大変でした。主要科目だけでなく、文系受験生の社会科目、理系受験生の理科科目についても、できるだけ早い時期から視野に入れて勉強しておくと、後々楽になるのではないでしょうか。

4. 受験学年以外の春の学習について、何かアドバイスはありますか。
これは自分が高校生の時にずっと思っていたことですが、“受験生=高校3年生”ではないということです。どういうことかと言いますと、高校3年生の中にも本気で受験勉強をしていない学生は受験生とは言えませんし、たとえ高校1・2年生、中高一貫校ならば中学生であっても、自分の目標をしっかり持って数年後にやってくる大学受験を意識して努力をしている学生は受験生なのです。高校3年生以外の方も、受験はまだまだ先だなんて思わずに、自分も受験生なのだと思って勉強を始めてくれたらなと思います。
5. ちなみに、大学生になってからの春休みはどのように過ごしていますか。
大学生のいいところはとにかく自由度が高校生までと比べて格段に上がることです。例えば私は昨年、インドで1か月間1人旅をしたのですが、それはもう間違いなく日本ではできないような貴重な体験をたくさんしてきました。みなさんも、自由に羽ばたく大学生を夢見て努力してほしいなと思います。
6. 最後に、現役生の皆さんにメッセージをお願いします。
これまで勉強のことを中心に述べてきましたが、文化祭や体育祭、修学旅行など、高校生には高校生でしかやれないことが山ほどあります。ぜひとも一生に一度の高校生活を悔いのないように満喫してもらえたらなと思います。