一般選抜の志願倍率は2.8倍

文系学部は敬遠

京都大 学部別志願状況

文系学部の志願者は前年に続き減少し、志願倍率は全ての文系学部でダウンしています。法は前年を大きく下回り、前期一本化が始まった2007年度入試以降で最も志願者が少なくなりました。元来、法学系志望者は学力上位層が多いのですが、近年の受験生の理系志向や法曹不人気もあって、志願者が集まりにくい状況にあるとも言えます。

理系系統では前年を上回るところも見られます。センター試験科目の難易度が動向変化に結び付いているところもあります。2015年のセンター地理Bは前年より平均点が10点以上ダウンしています。図表・統計資料の分析・文章の判定に迷う設問が幾分見られ、前年に比べ難化しました。

理はセンター地歴・公民の配点が他の科目より低く、地理B受験生にとっては他の理工系学部より出願しやすかったと考えられます。特に、総合人間 – 理系との選択に迷いがあった受験生もいたことでしょう。

農は前期一本化以降、初めて900名を超える志願者を集めました。農学系は近年理系女子受験生の受け皿となっており、いわゆるリケジョの増加と連動していることも考えられます。2016年度入試では従来第3志望までの学科選択から第6志望(全学科)まで拡大される入試変更があります。広く農学に関心のある受験生にとって魅力のある変更で、今後も人気が続くのではないでしょうか。

入学者の女子割合