【2025年度入試~】京大法学部の特色入試選抜方式が変更(後期日程廃止)

2025年度入試より法学部の特色入試試験実施方式が変更。後期日程は廃止

2022年12月に京都大学より2025年度入試の変更予告が発表され、法学部の特色入試の実施方式が変更されることが公表されました。2025年度入試から、法学部特色入試は学校推薦型選抜として実施されることになります。各学校が推薦できる人数は2名まで(男子は1名まで)となっています。

これまで京大法学部の特色入試は、一般選抜とは異なる選抜区分として位置付けられながらも、事実上、京大で唯一の一般選抜後期日程として実施されてきました。2009年度以降、後期日程が全学部・学科で廃止となった後、2016年度から法学部のみ特色入試の形で後期日程が復活しましたが、2025年度入試から再び全学部・学科で後期日程の選抜が行われなくなります。

新試験方式は、まず書類による第1次選考が行われ、第2次選考、共通テストの結果により最終合格者決定となります。出願期間は公表されていないものの、各選考結果の発表予定日は、1次が11月下旬、2次が1月上旬、最終合格が2月上旬となっているため、他の学校推薦型選抜と同様に一般選抜よりも早めの準備が求められます。

京都大学法学部特色入試実施方法①

実施方式は変更になりますが、募集人員は20名で現在の人数から変更はありません。一方、出願にあたっては、調査書に加え、TOEFL iBTのスコアや学びの設計書、学業成績に秀でていることを証明する論文や書類等の提出が求められています。これまで出願に必要な書類は調査書のみであったため、入試に臨むためのハードルは高くなります。

京都大学法学部特色入試実施方法②

1次選考通過後の2次選考は、現行と同様に小論文試験が課されます。ただし現在は「日本語と英語の文章」が題材とされていますが、2025年度入試から「英語の文章」が題材となります。

最終合格者決定のための共通テスト利用科目については現行踏襲ですが、2025年度入試より導入される「情報」が利用科目に加えられます。共通テストの得点は合否に関わる配点としては利用されませんが、最終合格には概ね80%以上という基準が設けられています。

京都大学法学部特色入試実施方法③

これまでは唯一の後期日程での実施ということもあり、毎年300名以上の志願者が集まっていましたが、学校推薦型選抜に変更になることで志願者は減少するでしょう。

ただし後期日程は、前期日程等での合格により実際の受験者が志願者に比べてかなり少なくなるため、2022年度入試の実質倍率(受験者数/合格者数)は2.3倍と低倍率でした。選抜方法が変わるので単純比較はできませんが、他学部の特色入試の結果を見ると、競争率に関しては現行と同程度か高くなることも考えられます。

京都大学法学部特色入試結果
2022年度 特色入試実施状況