2021年度大学入試の基本方針

共通テストは1月16、17日。
2週間後に追試験、その2週間後に特例追試験

文科省より大学入学共通テストを含む2021年度大学入試全体の基本方針が発表されました。「大学入学者選抜実施要項」と言われるものですが、今回は新型コロナウイルスの影響による臨時休校での学習の遅れに配慮した措置についても記載されています。

「学業の遅れ」等への配慮ポイント

共通テスト(本試験)の日程は、当初予定通り2021年1月16、17日追試験は、学習の遅れを理由に選択が可能とされ、本試験の2週間後の1月30、31日に全都道府県で行われます。また、疾病等を理由に追試験を受験できない場合に備え、特例追試験2月13、14日に実施されます。

また、総合型選抜(AO入試)の出願開始日は、当初予定の9月1日より2週間後ろ倒しとなり9月15日からとなります。ただ、大学によっては入学願書受付前にエントリーや1次次選考という名称で選抜を始める場合がありますので、出願期間には注意してください。学校推薦型選抜では出願開始日の変更はありません(11月1日から)。

一般選抜では、罹患者への配慮として、大学は追試験の設定振替受験(他の日程に受験料をスライドさせて受験を認める)など、受験機会を確保することとされています。今から10年前の2010年度入試では、新型インフルエンザに対応した措置がとられましたが、例えば京都大は特例試験として前期日程の1週間後(3月4、5日)に個別学力検査を実施しています。今回もこうした特例措置が志望大学で行われるのかも確認しておきましょう。各大学の対応は文科省のホームページでも全国の状況を一覧できるようになります。