2021年度大学入試の基本方針

試験当日 受験生の新常態

試験当日の備えも、従来と異なる点があるので気を付けてください。①マスク着用はもちろんですが、予備も持参しておきましょう。あわせて、②携帯用の除菌ハンドジェルなどがあると安心です。

試験室に入室する際は、一定間隔距離を空けて入るなど時間がかかる可能性があります。そのため、試験会場の入場開始時間が早まる場合もあるでしょう。受験生も予定より③早めに会場に到着することで、行きの交通機関の混雑も回避できます。宿泊を要する受験の場合は、早めの手配を心がけ、できれば試験会場の最寄のホテルを押さえておくと、行き帰りで余計な心配をしなくて済みます。

当日は、学生食堂等の利用ができないことも考えられますから、④昼食は必ず持参してください。自席の飲食となると、香りの強いものだと試験室ににおいが拡散、ということもあるので注意したいところです。

試験室は定期的に換気されることになります。温度変化の起こりやすい入口付近や窓側に着席するかどうかも季節によっては気になります。また、面接試験では、試験室のドアが開放されている場合もあるでしょう。これだと、受験生が⑤ノックしてドアを開けて入室する手順がなくなることになります。集団面接・討論の場合は、受験生は一定の距離を保って着席することになります。マスク着用で表情が伝わらない、声がこもって小さくなるなどの心配もあります。こうした点は、模擬面接を行い、想定される環境で事前練習してアドバイスを受けておくことがとても重要です。

最近は保護者と一緒に試験会場に向かう受験生が増えてきて、会場内にも保護者控室が準備されるようになりました。また、会場までの往復のバス内が保護者と受験生で混み合う光景も見られます。今回の入試では、試験室の座席間の距離の確保が必要で、試験室数の増設も検討されます。入場者数制限の観点からも会場内に保護者控室を置かない大学も出てくるでしょう。原則は⑥「自分ひとり」で会場にいけるように下調べをし、準備しておくことです。

試験当日 受験生の新常態

秋から新入試が始まります。そこに、感染症対策が加わって、受験生は心配事が増えますが、先生や保護者、関係者の助言を受けて試験日のイメージトレーニングを繰り返し行うことで、当日の緊張感はぐっと和らぐはずです。