どうなる?一般選抜における主体性等の評価

「控え目」活用で始まる調査書の点数化

2020年度実施(2021年度入試)より、大学入試の各区分の名称が変更になり、各選抜内容も学力の3要素に基づく多面的・総合的な評価が求められる予定です。もっとも、すでに多くの大学では多様な入試方式を準備し、それぞれ異なる能力をもつ受験生を評価しようとしてきました。今回の変更は、その重みの違いはありますが、「総合型」「学校推薦型」「一般」のいずれの選抜であっても多面的・総合的に評価しようとするものであると言えます。

一般選抜では、従来の学力重視の選抜から、高校生活での多様な活動を、本人記載資料、調査書等を積極的に活用して見ていこうというものです。勉強も部活も学校行事も自分なりにしっかり取り組んだ受験生は、大学入試でもその経験を利用できる機会が増えることになります。また、そうした活動と志望大学・学部との相性を探るマッチング作業も進路選択活動の重要な要素となるでしょう。

2021年度一般選抜で「主体性等」の具体的な発表のある大学は、4月現在では多くありません。近畿地区で発表されている国公立大でも、調査書等の扱いは従来通りとしている場合が大半です。各大学とも、調査書等による主体性等の評価の扱いは「控え目」活用が主流と思われます。〔資料1〕

一般選抜における主体性等の評価