どうなる?一般選抜における主体性等の評価

いつまで続く【第X報】

各大学のホームページ上には、「2021年度大学入学者選抜について(予告)」といった入試情報が掲載されています。文科省や大学入試センターからの発表を受けて大学でも入試の見直しを迫られ、変更予告の発表が次々と【第X報】としてアップされ、受験生にとって結局どうなるのかつかみにくい内容となっています。

最終的には夏に発表される各大学の選抜要項で確認するしかないのでしょうが、総合型・学校推薦型の選抜を考える受験生にとっては直前にならないと正解のわからない、異常事態となっています。なお、今回紹介した資料は、現時点での大学等の発表資料をもとに作成しています。

新入試に対応した進路選択

これからの進路決定では、大学(学部)と受験生とのマッチングが重要になると思われます。そのためには、①個々の活動記録・評価②大学情報のアップデート、の2点がポイントです。

①個々の活動記録・評価

〔低学年からの丁寧な記録 ➡入試で何を活かせるかを先生と共有 ➡大学APと照合 ➡出願〕

・出願までの流れは、記録共有照合出願 となります。

②大学情報のアップデート

・総合型・学校推薦型の増加と一般選抜での主体性等の評価に対応するために、常に最新の大学情報を確認しておく必要があります。

これは、模試データの活用に偏らない進路決定が求めれられるということです。まもなく、新入試が始動します。正しい受験知識をもって、目標に向かってほしいと思います。

おわりに

今年度の高3生は、昨年秋からの「英語認定試験の見直し」「共通テストの記述式問題の見直し」、そして「学校の臨時休校」など、受験準備を始めようにも見通しの立たない状況が続きました。一方で、大学入試のスケジュールは東京五輪のように「1年延期」とはいかず、刻一刻と近づく自身の受験に対し不安が募る人が多いように思います。

「看脚下(かんきゃっか)」という言葉があります。まずは自分の足元を見よ、ということです。先行き不透明な時期にあっては、これからどうなるか、など余計なことを考えずに、粛々と足元の勉強を遂行することです。日々の勉強を着実に積み上げていくことは、周りの環境がどうであろうと学力向上の鉄則です。高3前半にしっかり準備をして新入試に挑んでください。