指定国立大は5大学
─ 東北・東京・京都、新たに東京工業・名古屋 ─
文科省は3月、指定国立大に東京工業大と名古屋大を追加指定したと発表しました。指定国立大は、世界最高水準の教育研究活動の展開が見込まれる大学が指定され、進捗状況に基づく運営費交付金の重点支援が行われることになります。指定された大学は、具体的な成果を積極的に発信し、国立大改革の推進役としての役割が期待されます。
国立大では、2016年度より各大学の役割や特色・強みを明確にするため、表に示す3つのグループに分かれて機能強化が図られることになりました。この取組みは、アメリカの高等教育の3層構造(エリート型:研究者養成に力点、マス型:相対的に実務に近い教育を重視、ユニバーサル型:実務教育を担う)を参考にされたと思われ、各大学の意欲的なプログラムに対して重点支援が実施されています。
「世界型」のなかで、東北大、東京大、京都大はすでに指定国立大に指定されていて、他に希望申請していた東京工業大、一橋大、名古屋大、大阪大の4大学は、将来の指定に向けた「指定候補」となっていました。今回、東京工業大と名古屋大で構想の条件が整い、追加指定されることになりました。