名大を軸とした東海地区での大学再編の可能性も
東京工業大は、統合エネルギー科学、ディジタル社会デバイス・システムなど重点分野の強化や海外拠点の設置・拡充が期待されています。また、学外者や卒業生も参画し、未来社会像を元に新たな学術分野を提案する「未来社会DESIGN機構」の新設が検討されています。
名古屋大は、化学・生物学融合研究、素粒子・宇宙物理学など重点分野の強化のほか、英語による教育プログラムの拡充により留学生を3,200名に増加させる取り組み等を通じて国際的キャンパスを作るとしています。また、地域の国立大学間の壁を取り払うことで生じるスケールメリットを生かせるよう「マルチ・キャンパスシステム構想」が計画されています。現制度では1大学1法人の運営に限定されていますが、今後、関連法が改正されることになれば、東海地区での大学再編が進む可能性もありそうです。(Y)