大学入試センター試験2018年度 実施結果

受験者数は過去10年で最高値、増加分の主役はセンター利用私大の受験者か

大学入試センターが発表した実施結果の概要によると、志願者数は582,671人、受験者数は554,212人で、いずれもこの10年で最高の数値となりました。

センター試験合格者数の推移

高校卒業見込者(現役生)が減少しているにも関わらず増加した背景として、現役志願率の上昇(対前年度+0.7%)と浪人志願者数の増加(+4,830人)があげられます。先行き不透明感のある時代にあって高校生の大学進学意欲の高まりと、景気回復基調に入ったこともあり大都市圏を中心に浪人してでも有名大学に進学したい受験生が増えたものと思われます。

2018年度大学入試大学入試センター試験 受験者数等

ただ、受験科目数別の人数を見ると、国公立大受験者のボリュームゾーンである7科目受験者は増えていないことから(-348人)、「センター試験受験者増=国公立大出願者増」とは言えず、一方で3科目、4科目受験者数は合わせると6,335人増えています。このことから、センター試験受験者増加分の主役はセンター利用私立大出願の受験生であることが考えられます。

受験科目数別の人数

科目別に受験者数を見ると、理科②で減少数が目立つ反面、世界史B、日本史Bが増加していて、文系学部人気を示す“文高理低”の傾向がセンター試験でも見ることができます。理科②では、化学、生物2科目選択者が前年度と比べ減っているので(-3,453人)、国公立大の理学・農学系を中心に競争率のダウンが予想されます。

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