推薦入試の合格者数
合格者数についてもみてみましょう。志願者173名の内、書類選考での第1次合格者は1年目が149名でしたが、今回は129名で20名の減少となりました。このことについて「記者発表」では、「各学部の選考結果で結果的に129名であったのみ」とのコメントがありました。
さらに面接等やセンター試験成績を総合的に判定した最終合格者は、1年目の77名から今回は71名となり、6名の減少でした。2年とも全体では予定の募集人員の100名程度を下回っていますが、実状としては「東大の推薦入試合格者としてふさわしい者を、厳正に選考し合格させた結果」といえるでしょう。大学からも「合格者は本学の推薦入試の趣旨に合致する人材であり、満足している」とのコメントがありました。【図表⑭参照】
出願状況と同様に、合格者についても学部・学科によって状況は大きく異なります。教養学部は2年とも志願倍率が全学部中で最も高いのに反して、合格率は逆に2年とも最も低く、今回は24名の志願者のうち最終合格者は1名のみでした。一方で法学部と理学部は、2年とも予定の募集人員を満たす結果となっています。合格者の選抜は各学部の選考方法・基準に委ねられていますので、この2年の状況を見る限りですが、合格率の高い学部と低い学部に色分けされつつあります。【図表⑭⑯⑰参照】