京大特色入試と阪大世界適塾入試 2017年度選考結果

京都大学「特色入試」合格者数は100人に届かず 前年プラス37人

京都大と大阪大で推薦・AO入試の結果が発表されました。京都大の合格者数は募集人員125人のところ、前年よりも37人多い97人となりました(法学部後期日程を除く)。増えたところでは医学部人間健康科学科(+20人)、農学部(+13人)が目につきます。いずれも募集人員を増やした学部・学科であり、それが志願者増に結びつきました。人間健康科学科では募集人員をほぼ倍増させ教員による丁寧なPR活動も行われたこと、さらにセンター試験の成績基準を緩和したことで志願者、合格者ともに増えました。農学部では前年度1学科実施から全学科に広がり増加しました。

一方で、合格者が募集人員に満たない学部・学科は10あり、合計29人の欠員が生じました。その多くは志願倍率の低いところですが、この結果からも合格基準を下げてまで定員を満たすつもりはない方針であることが分かります。経済学部での合格者は19人ですが、2次選考の段階では27人が残っているところからすると、最終選考のセンター試験で基準値(900点満点で概ね720点以上)に達しなかったものが多かったと考えられます。なお、特色入試での欠員分はそれぞれの学部・学科の前期募集人員に加えられますので、その一般入試での競争率は若干緩和されることになります。

選抜方法で1次・2次選考のあるところでは、1次の通過率は高く全体で86%であるのに対し、1次から2次への通過率は32%と大幅に下がる傾向が見られます。1次選考の提出書類審査では、そのどれもが秀作で甲乙つけ難いのでしょう。その結果、2次選考での論文・記述試験や面接・口頭試問での出来が合否に大きく影響し絞り込まれることになったと思われます。しかし、情報工学科のように1次選考の段階で合格者が1人になったところもあります。学部・学科によって1次通過の状況が異なりますので注意が必要です。

法学部は後期日程として実施されます。全国的に後期日程の募集人員が縮小するなか、志願倍率は24.4倍と高くなっています。東京大前期日程出願者からも狙われていてハイレベルな入試が予想されます。

2018年度特色入試では新たに3学科で導入が予定されています。薬学部薬学科(3人)、工学部建築学科(2人)・物理工学科(5人)、これで全学部・学科において特色入試が実施されることになり、今後は各募集人員がどの程度拡大されていくのか注目したいところです。

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