京都大学 文学部 N.R.さん(東京都立西高等学校 卒業)

Q. 京大受験を決めた時期や目指した理由を教えてください。
京大受験を決めたのは、高2の1月頃だったと思います。理由は3つあります。まず、自由な校風です。他人の価値観に縛られず自らの信念を貫ける、そこには責任も生じますが、そんな京大の「自由」に惹かれました。次に、文化財の多さです。京都の文化財に触れることで、感性が育まれるのではと考えました。最後は、周囲に東大志望が多かったこと。周りと違うことをしてみたかったのです。
Q. 自分だけのこだわりの勉強法はありますか?
少し難しめの問題をゆっくりと解き、自分にできる最高の答案を仕上げる、という勉強をしていました。「分かりやすい」解説が世にあふれ、速読速解が求められる時代に逆らった方法に見えますが、京大の問題にはこの方法が最も良いと思われます。というのも、こうすることで、問を隅々まで分析・理解し、かつ要素を過不足なく含んだ明快な答案を作る、という最も重要な学習の姿勢が身につくからです。ぜひ一度試してほしいですね。
Q. どうやってモチベーションを維持しましたか?
講師から継続的に添削指導を受けることです。自分では十分に満点を取れるだろうと思えるような答案でも、プロの目に確認してもらうことで、さまざまな減点ポイントが浮かび上がってきます。自分の答案の欠点を指摘され、ごまかしを暴かれるのはつらいことですが、それをバネにして今度はもっとよい答案を作ろうと気持ちが高まり、結果的にモチベーションを保つことができました。
これから京大を目指す人へ、メッセージをお願いします。
最も重要なのは自分の弱点と真剣に向き合うことです。よく言われることではありますが、とりわけ京大を目指す人には重要なんじゃないかと思います。「できる」人はなまじ何もせずとも好成績を取ってしまうだけに、弱点を見つけても放置しがちです。事実私もそうでした。ですが、それを続けていると知らず知らずのうちに逃げ癖がついてしまい、気づけばさまざまなことが抜け落ちた状態に陥ってしまいます。厳格に学びましょう。