東京大学 理科一類 K.R.さん(神奈川県立厚木高等学校 卒業)

Q. 東大受験を決めた時期や目指した理由を教えてください。
東大を目指そうと決めたのは高2の夏ですが、それ以前も漠然と東大に憧れはありました。東大を目指した理由は主に二つで、一つは進学選択制度です。自分は理系ですが心理学や観光にも興味があり、高3で進路を明確に決めることに不安があったので、大学で2年間かけて幅広く学び、進路を熟考できることが自分に合っていると感じました。二つ目は東大のアメフト部に憧れていたからです。
Q. 受験生の間、つらかったことを教えてください。
東大受験は知識や学力以外に、受験生が今までの人生で培ってきた「人間力」を試すものだと思います。模試ではそういった力を計ることはできません。自分の力がどれほど伸びているのか、本番の試験で戦えるのかといったことは最後までわからず、合格までずっと安心できませんでした。しかし、その不安を相談できる仲間に支えられたことで、頑張り続けることができました。
Q. 自分だけのこだわりの勉強法はありますか?
勉強は量より質だということにこだわりました。単語帳や教科書を確認する時間は勉強時間としてカウントせず、問題を解いている時間のみを計測し、その時間が1日5時間を超えないようにしていました。ノルマを達成した日は、翌日に備えて8時間以上の睡眠をとるようにもしていました。さらに、勉強の質を上げるため、食事や運動にも気を使い、健康を第一に考えて生活していました。
これから東大を目指す人へ、メッセージをお願いします。
私は受験期間中に何度も苦しい経験をしました。これから東大を受験する人もきっと多かれ少なかれつらい思いをするでしょう。そんな時は迷わず周りの人を頼ってほしいです。自分では気づかない不調も、家族や先生方は気づいてくれると思います。受験は団体戦・個人戦といろいろ意見はありますが、自分は騎馬戦だと捉えています。支えがなくては戦えません。自分を応援してくれる人を大切に。