東京大学 文科一類 T.R.さん(桜蔭高等学校 卒業)

Q. 東大受験を決めた時期や目指した理由を教えてください。
私が東大を目指し始めたのは高校3年生の夏頃です。模試で予想以上の好成績が返ってきたことを機に、雲の上の存在だと思っていた東大に手が届くかもしれないと思ったことがきっかけでした。優秀な学生・教授と出会えることや進学選択制度も目指すことを決めた理由です。周囲に東大を目指す仲間がたくさんいたことや、参考書などが学校に充実していたことで頑張り続けることができました。
Q. 受験生の間、楽しかったことを教えてください。
日本史と地理の知識がつながった瞬間です。例えば、地理で習う「インドネシアは新期造山帯に位置し石油資源が豊富である」ことが、日本史で習う「第二次世界大戦中、日本は石油資源を求めて東南アジアへ進出した」という史実とつながった時です。学ぶ切り口が異なるだけで根本的には深く関連し合っていることに気づき、大学ではさらに世界史を学んで、より深い理解を得たいと思いました。
Q. 自分だけのこだわりの勉強法はありますか?
私の独自の勉強法は「計画を立てない」ことです。時間通りに科目を切り替えるのが困難で計画が破綻すること、その時やりたい科目をやるのが一番捗ると感じたことが理由です。最終的な教科間のバランスは勉強記録アプリで管理し、1週間単位で調整していました。1日中1教科に専念する日もありましたが、整理できていない分野に関してじっくりと考えを深めることができました。
これから東大を目指す人へ、メッセージをお願いします。
東大の2次試験は高得点を取る必要はありません。取れるべきところを取り切ることが重要で、着実に知識と思考を積み重ねた人が成功すると思います。高校生の頃に中学数学へ立ち返るなど、私も一歩ずつ丁寧な理解を意識することで、数学を得意科目にできました。東大は優秀で尊敬すべき仲間がたくさんおり、自分の興味を追究する環境の整った大変魅力的な場所です。東大でお待ちしています。