京都大学への合格を果たした先輩の声をもとに、受験直前期の対策法や出来事、感じたこと、それらに対応するためにどう過ごせばよいのかなどのアドバイスをご紹介します。受験が近づくにつれ、不安も出てくるかと思います。合格へのカギを握るのは直前期の過ごし方。先輩の声を参考に、万全の状態で試験に臨みましょう。
- Q.受験直前期(12月〜2月)に不安や悩み事はありましたか?
- とにかく「試験で点数を取れなかったらどうしよう」ということが不安で仕方ありませんでした。その不安から、これまで解いた問題はすべて解答できるように問題集や模試、過去問を繰り返し解いていました。また試験当日に体調を崩すことがないよう睡眠時間を確保し、体調管理を徹底していました。
- Q.センター試験・2次試験にどう備えたらよいでしょう?
- 当日は天気や会場に大きく影響されます。試験の内容には慣れていても、机や椅子、会場に慣れず雰囲気にのまれてしまう人も多いと思います。筆記用具や服装などは使い慣れた物を用意し、気持ちを落ち着けて試験に臨めるよう工夫しました。
- Q.センター試験〜2次試験まで、どのように勉強しましたか?
- 1問でも解ける問題を増やすため、一度解いた問題はそのままにしておくのではなく、必ず解き直していました。2次試験の2週間前には新しい問題には触れず、これまで解いた中で正解できなかった問題を解くようにしました。
- Q.試験日前日にしておいてよかったこと、しておいた方がよかったことを教えてください。
- 試験会場までの行き方を確認したことです。学生や不動産屋からの呼びかけが苦手だった私は、試験当日は会場に比較的近かった北側の入り口から本部構内に入りました。そうすることで、会場に入ってから落ち着いて準備をすることができました。
- Q.2次試験前日に宿泊する際に、注意すべきことは?
- 忘れ物をしても取りに帰ることができません。私は2次試験で必要なセンター試験の受験票を家に忘れてしまいました。忘れ物をすると問題を解くのもままならないほど動揺してしまいます。忘れ物だけは注意してください。
- Q.センター試験・2次試験の当日に困ったことや、しておけばよかったことはありますか?
- 2次試験1日目に、雨の中、試験会場の前で長い間待たされたことです。小さい折り畳み傘では雨をしのげるはずもなく、足元も鞄もすべて濡れてしまいました。万全の状況で臨めるよう、天気予報もしっかりチェックすればよかったと後悔しました。
- Q.京大志望のみなさんへメッセージ・アドバイスをお願いします。
- 京大の入試問題は特殊な形式だとよく言われます。試験時間も長く、一体どこから手をつければいいのかわからないような問題がならんでいます。演習に時間もかかり、解説を読んでもすぐに理解できないと、焦ることもあると思います。しかし、そうして一つの問題をじっくり考えた経験が、学問に限らず物事を論理的・批判的にみる力を養います。その力が大学での学問・研究、課外活動に活きてくるのです。受験勉強ではどうしても点数を取ることが重要になってきますが、解いた問題の数だけでなく、時間をかけて考えることも大切にして勉強してください。
- Q.その他、京大志望のみなさんに伝えたいことを一言!
- 最後まであきらめない姿勢で、京大でしか過ごせない学生生活を手にしてください!
☆皆さんのご健闘をスタッフ一同お祈りいたします☆
【コラム】気をつけよう!センター試験・2次試験当日の注意事項
過去の受験生に実際の体験や失敗談を挙げてもらいました。みなさんが受験するときには、ぜひ注意してください。
- 受験票と写真票に貼った写真は「メガネなし」で、試験時間中にメガネをかけていたら別人と疑われて、何人もの試験監督者に囲まれてしまい、調子を崩してしまった。
- 英文字入りトレーナー、Tシャツを着ていると、裏返しに着替えさせられた。
- センター数学の選択問題において、指定された大問数を超えて解答してしまった。
- 数学ⅠAを解くつもりが、(慌てて問題冊子前半に掲載の)数学Ⅰを解いてしまった。
- コーヒーには覚せい作用だけでなく、利尿作用もあることを認識しておくべきだった。
- 問題冊子は裏表紙まで目を通すこと。
- 以下は大学入試センターが公表した実際にあった事例です。
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- 監督者が試験室内を巡回する際の足音や気配が気になって集中できなかった。
- 他の受験者の咳・くしゃみや鼻をかむ音が気になって集中できなかった。
- 試験室外を走る車両の走行音、パトカー・救急車のサイレン、動物の鳴き声が気になって集中できなかった。
- 監督者が体調の悪い受験者に対応する様子や、退出させる経緯を見て動揺してしまった。
- 近くの受験生がマークする鉛筆音、消しゴムを使う音等が気になって集中できなかった。
- 頭をかいていたら、監督者に挙手と間違われ、動揺してしまった。
★上記のような事例は、原則、救済措置の対象にはなりません。注意しましょう。