2021年度大学入試の基本方針

プラス・ワンチャンスの定員増

受験生にとって影響が大きいのは、工学部の再編でしょう。大阪府立大工学域の3学類と大阪市立大工学部の6学科が工学部12学科として1本化されます。入試日程は後期日程が廃止され、前期日程と中期日程での募集となり、学部定員の約6割が中期日程に配分されます(前期269人、中期442人)。学科によりその割合は異なりますが、航空宇宙工学科や応用化学科、化学工学科は特に中期重点型の募集となっています。例えば、京都大前期日程と九州大や神戸大の後期日程の併願を考える受験生にとって、プラス・ワンチャンスの中期日程の定員増は精神的にも安心材料になるでしょう。

大阪公立大 工学部の再編

新大学の入学定員数は2,850人を超え、国公立大では大阪大、東京大に次ぐ全国3番目の規模となります。また、大阪公立大の英語名は「University of Osaka」としていますが、大阪大の英語名「Osaka University」 と酷似していて、大阪大は英語名称の再考を求めています。